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ドラフト候補が連覇に向け自己最速更新の155キロ 青学大・下村海翔、松山での開幕戦で2失点完投【東都大学野球】

2023年9月2日 20時56分

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◇2日 東都大学野球 中大2-3青学大(坊っちゃんスタジアム)
 秋季リーグ戦が松山市の坊っちゃんスタジアムで開幕した。首都圏を離れての開幕は昨年春、秋の大分、福島、今春の名古屋に続いて4度目。春秋連覇を目指す青学大は中大に3―2で競り勝って白星発進。7月の日米野球優勝の立役者でドラフト候補の下村海翔投手(4年・九州国際大付)が自己最速を2キロ更新の155キロもマークして7安打2失点(自責0)で完投した。東洋大の158キロ左腕の野晴希投手(4年・東亜学園)は発熱のため、ベンチ入りしなかった。
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自己最速の155キロもマークした青学大の下村海翔投手

 日米大学野球で最高殊勲選手賞(MVP)の青学大の下村は、松山でも安定感バツグンだった。自己最速の155キロもマークした直球と決め球のカットボールを制球よく投げて1四球で、6三振も奪った。「点を取られてから、絶対に最後まで投げきろうと思った。内容に納得はしていませんが、チームが勝ったのでよかった」。開幕投手の役割は果たした。
 1回にいきなり155キロをスコアボードに表示させた。坊っちゃんスタジアムは、ほかの球場に比べて表示が高め。「ストレートはアメリカ相手にも通用して手応えはありましたが…」と本人もビックリの自己最速。2回に打球を右太ももに当て、4回に失策も絡んで2失点したものの投げきった。「多少、影響はありましたがアドレナリンが出ていました」
 1部各校のドラフト候補投手が競演するとあってNPBスカウトがネット裏に集結。国学院大の左腕、武内が8回途中3失点で負け投手、亜大の草加は失策もからんで1回に2失点したのが響いて黒星。東洋大の158キロ左腕、細野は登板しなかった中で、きっちり結果を出した。巨人の水野スカウト部長は「安定したピッチングができる。常広から土曜日の先発を奪っている」とあらためて評価した。
 青学大の安藤寧則監督(46)は「よく投げてくれたが、あえて合格点は出したくない」と、もっと高いレベルを求めた。連覇&ドラフト指名に向けて、下村は「チームの勝利につながるピッチングをして、それを評価していだければいい」と力強く話した。

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