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日大・林真理子理事長「お飾り」指摘に語気強め反論 ”疑惑の12日”には納得「対処は適切だった」

2023年8月8日 21時55分

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記者会見する日本大学の林真理子理事長

記者会見する日本大学の林真理子理事長

 日大アメリカンフットボール部の部員が覚醒剤取締法違反、大麻取締法違反などの容疑で警視庁に逮捕された事件について、日大の林真理子理事長(69)らが8日、東京都千代田区の日大本部で記者会見を開いた。
 会場に約170人の報道陣が集まる中、林理事長は冒頭、「学生の一人が逮捕されたことは大変遺憾。深く受け止める」と硬い表情で声を詰まらせて謝罪。2日に取材に応じた際には寮内での違法薬物の発見を”完全否定”していたが、「まだ確認できていない、ということだった。その(否定した)発言は言葉足らずで唐突だった。反省している」と釈明した。
 一方、自身に向けられた批判の声には不満を表す場面もあった。昨年7月に就任した林理事長は「旧体制の勢力が残り、『お飾りの理事長』と報道されているようだが、とても残念に思う」と語気を強めた。
 ただ、大麻使用の疑いについて大学側が情報提供を最初に受けたのは、昨年10月だった。11月には部員1人が「大麻のようなものを使ったかもしれない」と自己申告したが、警察関係者から事実の立証は困難との見解が示されたという。今年6月末に今度は警察から情報提供があり、7月6日に大学の調査で寮内から大麻と見られる細胞片などが発見された。ただ、林理事長が一連の報告を受けたのは同13日で、警視庁への報告は同18日。会見では、発見から報告までの”疑惑の12日”にも注目が集まった。
 会見に同席した大学幹部は「違法薬物との確証がなく、ヒアリングを進めてまとめて報告しようと思った」と説明。林理事長は「対処は適切だった」と繰り返し、「学長と理事長は役割分担があり、学長が先に知るのは当たり前」と強調。当該学生に自首させたいという判断で警察への届け出が遅れたという大学の報告にも「納得した。隠蔽(いんぺい)と思っていない」と理解を示した。

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