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19歳十両・落合が4連勝 「積み重ねが今の結果」先場所に続く快進撃にスピード新入幕も狙える【大相撲夏場所】

2023年5月18日 05時00分

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美ノ海(左)を攻める落合

美ノ海(左)を攻める落合

◇17日 大相撲夏場所4日目(両国国技館)
 19歳とは思えない落ち着きだ。落合が1分45秒の大相撲を冷静に対処して初日から4連勝。10勝を挙げた新十両の先場所に続いて、今場所も期待通りに白星を積み上げている。
 美ノ海に潜り込まれて動きが止まる。「中に相手の頭を入れてしまったんで。雑に取ったらだめだと思った」。普通なら慌ててしまう場面であっても、落合は「長く体重をかけて、スタミナを奪う意識でした」と相手を追い込んだ。
 勝機とみるや、右の出し投げから一気の寄り。「落ち着いていたかなと思います」と振り返った。
 4月の半ばに左肩を負傷。初日から肩をテーピングで覆っている。さらに、3日目に痛めたという右足もこの日からテーピングで固めた。痛々しく見えるが「悪化しないようにと。少し痛いぐらいなんで大丈夫です」と受け流す。
 このまま快進撃を続けると、遠藤と並び史上1位タイとなる初土俵から所要3場所(幕下付け出し)での新入幕が見えてくる。4連勝にも「連勝はあまり意識してなくて、その日その日の積み重ねが今の結果。勝っても負けても最大限できることを準備して」と心に隙はない。
 十両2場所目で新入幕を決めれば、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)と同じ。師匠は2004年春場所を12勝3敗で優勝し、翌夏場所で新入幕を果たした。落合の番付はそのときの師匠と同じ十両西8枚目。何かの縁を感じさせる。
 優勝への期待を問われた師匠は「それはまだ早い」と笑ったが、ここまでの内容については「いいね」。合格点をあげていた。
◆スピード新入幕(昭和以降新入幕、幕下付け出し)
 (1)遠藤 3場所(幕下10枚目格、幕下2、十両1)
 (2)桜錦 4場所(幕下最下位格、幕下2、十両2)
 (2)吉井山 4場所(幕下14枚目格、幕下3、十両1)
 (2)長岡 4場所(幕下最下位格、幕下2、十両2)
 (2)武双山 4場所(幕下最下位格、幕下2、十両2)
 (2)雅山 4場所(幕下最下位格、幕下2、十両2)
 (2)逸ノ城 4場所(幕下15枚目格、幕下2、十両2)
 (2)御嶽海 4場所(幕下10枚目格、幕下2、十両2)
 (9)陸奥ノ里 5場所(幕下最下位格、幕下3、十両2)
 (9)豊山 5場所(幕下10枚目格、幕下3、十両2)
 (9)大輝煌 5場所(幕下最下位格、幕下3、十両2)
 (9)豪風 5場所(幕下15枚目格、幕下2、十両3)
 ※落合 3場所目(幕下15枚目格、幕下1、十両2)
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