<おはよう出番です> 東儀秀樹
2020年6月4日 05時00分 (6月4日 09時18分更新)
宮廷や寺社で演奏されてきた雅楽。一般になじみの薄い音色に親しんでもらおうと、現代音楽と融合させてきた。今年はデビュー25年目。雅楽師の肩書はややもすれば業績の本質を見誤らせる。独創性の核には、和洋を超えた音楽への興味から、音の可能性を引き出そうとの熱意がある。
自身でボディーが赤茶色に輝くエレキギターを滑らかに爪弾く。音色は聴く人の芯に、良質のジンに酔いしれるように染み渡る。
メーカーはどこかというと、ヘッドに「Togi」のロゴ。マホガニー材の板や工具を使いこなし、二月に全て自力で仕上げた。
「ギターは、雅楽の公演の合間に狩衣(かりぎぬ)姿で弾くことも」。それも人生で最初に受けた音楽的な刺激...
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