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田中耕一さん 富山大と県立大で授業 「多様な目線が発想変える」

2022年11月17日 05時05分 (11月17日 10時34分更新)
質量分析について講義する田中耕一さん=16日、富山市の富山大杉谷キャンパスで

質量分析について講義する田中耕一さん=16日、富山市の富山大杉谷キャンパスで

 二〇〇二年にノーベル化学賞を受賞した富山市出身の化学者、田中耕一さん(63)=島津製作所田中耕一記念質量分析研究所長=が十六日、同市の富山大杉谷キャンパスと富山県射水市の県立大射水キャンパスで特別授業をした。(西村理紗)
 田中さんは一八年に両大学の特任教授に就任し、特別授業を毎年行っている。テーマは「質量分析その基礎と応用」で、富山大では医学や薬学などを学ぶ学生や院生、教職員ら二百人に講義をした。
 質量分析の基礎や分析方法などを、写真や模式図を示して解説。図を描いて説明することについて、田中さんは「日本は漫画文化を脈々と受け継いでいる。あえて簡略化した模式図、漫画で表すことで、発想が変わるかもしれない」と、学生たちに多様な目線の大切さを説いた。 

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