ガーディアンズ、短期決戦に強い「スモールベースボール」でヤンキースに立ち向かう【AKI猪瀬コラム】
2022年10月11日 19時46分
今季から導入された3試合制のワイルドカードシリーズが終了。次なる舞台は、第1、第2シードが待ち受ける5試合制の地区シリーズです。
ワイルドカードシリーズは、4カード中、3カードで下位シードが勝ち上がる、波乱のシリーズとなりました。ア・リーグの地区シリーズの組み合わせは、第1シードのアストロズ対マリナーズ、第2シードのヤンキース対ガーディアンズ。ナ・リーグは第1シードのドジャース対パドレス、第2シードのブレーブス対フィリーズとなります。
レギュラーシーズンの直接対決では、アストロズの12勝7敗、ヤンキースの5勝1敗、ドジャースの14勝5敗、ブレーブスの11勝8敗なので、待ち受ける上位シードチームがすべて勝ち越しています。地区シリーズからポストシーズンが始まる上位チームは、ヤンキースがコール、アストロズがバーランダー、ブレーブスがフリード、ドジャースはウリアスもしくはカーショーと、1試合目の先発陣を発表していますが、ワイルドカードシリーズから勝ち上がって来たチームは、ローテーションの再編成が必要なので発表できていません。
レギュラーシーズンの直接対決や各チームの戦力構成を見る限り、地区シリーズは、上位シードチームが順調に勝ち上がっていくと予想されていますが、唯一、波乱が起きるとすればヤンキース対ガーディアンズになると思います。ワイルドカードシリーズをわずか2本塁打で勝ち上がってきたガーディアンズは、戦力的な派手さはありません。ただポストシーズンのような短期決戦に強いと称される、少ない点数を守りきる「スモールベースボール」を、勝ち残った8チームの中で最も得意としているチームです。
現役最強クローザーの1人、守護神クラセが大車輪の活躍を見せる試合を多くつくることができれば、本塁打に依存するヤンキースを破る可能性が高くなるでしょう。ワイルドカードシリーズのような波乱含みの展開になるのか、それとも上位チームが勝ち上がる無風状態になるのか。5試合制のディビジョン・シリーズは、日本時間の10月12日から始まります。
(大リーグアナリスト)
(写真はAP)
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