本文へ移動

【浜名湖ボート】片岡雅裕がビッグ初制覇 〝神風〟吹いて「何かある」と… 師匠の言葉思い出し涙も ボートレースメモリアル優勝戦

2022年8月28日 20時30分

このエントリーをはてなブックマークに追加
ボートレースメモリアルを制した片岡雅裕(中)を祝福する平高奈菜(左)と深谷知博(右)

ボートレースメモリアルを制した片岡雅裕(中)を祝福する平高奈菜(左)と深谷知博(右)

▽SGボートレースメモリアル▽最終日▽28日
 神風に導かれ、片岡がビッグ初タイトルに手を届かせた。11Rまでほぼベタ水面で行われていた浜名湖が、優勝戦を迎える時間帯には海から吹いてくる向かい風が5メートル、波高も3センチと状況は一変。「風が吹いてきて、何かあると感じた。自分から攻められるんじゃないかと思いました」と闘志にスイッチが入った。
 「向かい風の時のことを思い出しながら、自分の勘でいきました」とコンマ05の快ショット。センターからまくり先制した新田と、白井は風を読み違えFコール。6コースから1M最内を差した片岡は「バックに出てから3、4にFランプが点いていたのを見て『あっ、自分が1着だ』と思った。そこからは結構冷静にいけました」と2Mを先に回ると、SG初優勝のゴールまで突き進んだ。
 しかし、ピットへ引き揚げると突然、涙があふれ出る。「師匠と出会った時のことを思い出したら、こみ上げてきました」。師匠の秋山広一から「早く強くなってこい」と常々、言われていた片岡は「自分ではここまで努力してきました。夏場の感じが良くなったし、チャンスはあると思っていました」と振り返った。
 この優勝で賞金ランクは3位に浮上。年末のグランプリ初出場は現実のものとなるが「今後の目標と言われてもよく分からない。ただ、頑張り続けないといけない」と気を引き締める。選手になる前は自衛隊でヘリコプターの整備をしていた異色レーサー。その時に培ったガッツが今、浜名湖で花開いた。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ