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【甲子園】興南の”盛盛バッテリー”5点差守れず…最後は無情のサヨナラ押し出し死球

2022年8月8日 19時22分

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興南先発の生盛

興南先発の生盛

  • 興南先発の生盛
  • 9回裏市船橋 サヨナラ死球を与え、ひざまずく安座真(下)
◇8日 全国高校野球選手権大会 1回戦 興南5―6市立船橋(甲子園)
 最後は無情の幕切れだった。4年ぶり13度目出場の興南(沖縄)は5点差を追いつかれ、最後は押し出し死球でサヨナラ負けした。エース生盛亜勇太投手(3年)と盛島稜大捕手(3年)の「盛盛(もりもり)バッテリー」がリードを守り切れず、9回無死二塁から救援した右腕、安座間竜玖右翼手(3年)が1死満塁とした後にサヨナラの押し出し死球を与え、がっくりとマウンドに両膝をついた。
 聖地までの道のりは苦難の連続だった。生盛は昨秋、腰を痛めて、九州地区大会に出場できなかった。今春の沖縄大会は部内のコロナ感染拡大でチームが出場辞退。その無念を晴らすかのような好投を続け、甲子園にたどり着いた。
 その陰には、2010年に甲子園春夏連覇を達成した当時のエースの存在があった。元ソフトバンク投手の島袋洋奨さん(29)。コーチとしてバッテリーを指導し、生盛は最速147キロのストレートを投げられるまで成長。初めての甲子園マウンドで自己最速を更新する148キロを計測した。
 4回に四球からピンチを招いて2点を返され、5回に森本哲星投手(3年)に左前適時打され、8回は片野優羽捕手(3年)に左越えにソロ本塁打を浴びるなどして追いつかれた。同点で迎えた9回は、生盛が先頭の三浦元希遊撃手(3年)に左前安打(失策が絡んで二進)されたところで降板した。
 沖縄が本土復帰して50年となった今年。12年ぶりの興南旋風を起こせなかった。

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