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“トラ”イし続け 大賞喜び

2022年1月23日 05時00分 (1月23日 12時04分更新)
大賞作品を見る(右から)小西鈴枝さん、長井優奈さん、山本一輝君=南砺市の福光美術館で

大賞作品を見る(右から)小西鈴枝さん、長井優奈さん、山本一輝君=南砺市の福光美術館で

「なんと版画年賀状公募展開幕、表彰式」

 南砺市と市福光美術館が主催する「なんと版画年賀状公募展」(北陸中日新聞後援)が22日、同美術館で開幕し、開会式と大賞などの表彰式があった。公募展は2月20日まで。(武田寛史)
 式では大賞に選ばれた一般の部の小西鈴枝さん(72)=小矢部市浅地、中学生の部の長井優奈(ゆな)さん(南砺市井波中学校二年)、小学生以下の部の山本一輝(かずき)君(同市福光中部小学校四年)らが田中幹夫市長から賞状と記念品を受け取った。
 田中市長は「子どもたちが版画に興味を持って年賀状を作ってくれたことは大事なこと」と祝った。尾山章審査員長(日本版画会副会長)が受賞作品を総評し「しっかり刷ることを意識し、これからも版画を続けてほしい」と期待した。
 一般の部大賞作品は片耳に手を当てたトラの版画で「きく耳」の文字が添えられている。小西さんは「岸田文雄首相の人の話をよく聞く姿勢に、自分もそうありたいと思って図案と文字にした。何度も応募し、とら年にようやく大賞をつかめた」と喜んだ。
 公募展は世界的板画家の棟方志功(むなかたしこう)(一九〇三〜七五年)が戦争で福光町(現南砺市)に疎開した五年間に多くの作品を制作したことにちなんで毎年開催され、二十回目。全国から三部門に計五百一点の応募があり、会場では全応募作品と招待作品の計五百三十点を展示している。
 公募展の開催時間は午前九時〜午後五時(入館は午後四時半まで)。火曜休館。観覧無料。
 入賞作品を印刷した巨大紙風船を空に上げる催しが二月十一日、道の駅福光で開催される「南砺ふくみつ雪あかり祭り」である。ライブ配信される。
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