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「来年、矢沢、デビューして50年です、サンキュー」72歳にして31本のツアー『横アリ』で完走

2021年12月25日 20時04分

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公演で熱唱する矢沢永吉

公演で熱唱する矢沢永吉

 ロック歌手の矢沢永吉(72)が25日、横浜アリーナで全国ツアー「I’m back!! ~ROCKは止まらない~」の最終公演を開催。コロナ禍を吹っ飛ばすようなド迫力のステージで22曲を熱唱し、クリスマスのハマに集結した満席の1万3000人のファンを熱狂させた。10月にスタートしたツアーは名古屋市の日本ガイシホールや東京・日本武道館などで展開。72歳にして全31本のホール・アリーナツアーを完走した。
 「とうとう来ちゃったよ! 31回目のファイナルの夜が」。いたずらっ子のようにあおる矢沢に会場はいきなりヒートアップ。コロナ禍のため2年ぶりのツアー。かつて広島から東京を目指して出てきた矢沢がふと途中下車し、ロックミュージシャンを目指した原点の地が横浜だ。1曲目の「ラスト・シーン」から総立ちのファンの心をつかんで離さない。
 代表曲「止まらないHa~Ha」やファーストアルバム「I LOVE YOU,OK」(1975年)収録の「恋の列車はリバプール発」やキャロル時代の2曲など新旧の楽曲で構成。クリスマスの時期にしか歌わないラブバラード「Last Christmas Eve」を本ツアーでこの日だけ披露した。
 コロナ感染対策で声を上げることができないファンは“永ちゃん”に合わせた手拍子や拍手で矢沢のパフォーマンスに応えた。盛り上がる「止まらない~」での曲中、ファンが「E・YAZAWA」のロゴ入りタオルを放り投げる“お約束”も禁止。頭上にかざして興奮ぶりを表現した。
 矢沢は「72歳ってのはどうでもいいんだけど、20代から30代は年間100本も(ライブを)やってた」と振り返り「今はあの時にないものが出てるんじゃないかな」と年齢を重ねたことによる深化に静かに言及。一転して声のトーンを高め「生のステージが大好きです。来年、矢沢、デビューして50年です、サンキュー」と叫んだ。
 コロナ禍には「いろんなことがあるけど僕らは越えて、越えて、越えていけるんだなと思います」と力強く話した。そしてファンに叫んだ。「ありがとう! 俺、最高っ」

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