本文へ移動

三河万歳「今までで一番の出来」 安城西中生が伝統芸能披露

2021年12月20日 05時00分 (12月20日 16時11分更新)
三河万歳を披露した安城西中の生徒ら=安城市歴史博物館で

三河万歳を披露した安城西中の生徒ら=安城市歴史博物館で

 安城市安城西中学校の郷土芸能研究会に所属する生徒が十九日、伝統芸能の三河万歳を同市安城町の市歴史博物館で披露した。
 三河万歳は、安城市や西尾市などに江戸時代から伝わる新春の祝福芸。国の重要無形民俗文化財に指定されている。生徒八人は、新春に鶴と亀が訪れ、家を建てる柱に神を呼び込んで、七福神がにぎやかに祝う様子を、扇や鼓を持って体全体で演じた。
 太夫役を務めた加藤也子さん(13)は「自分が失敗すると後ろの人も間違えてしまうので、とても緊張したが、今までで一番上手にできてよかった」と笑顔で振り返った。鑑賞した安城市の須藤房美さん(65)は「約十五年前に町内の新年会で見て以来、久しぶりで楽しかった」と話した。
 一月十六日まで開催中の企画展「THE 三河MANZAI」の一環。万歳にまつわる文書や絵巻など約百二十点を紹介。同館学芸員の西島庸介さん(39)は「三河万歳は正月の縁起物として披露されてきた。展示を見てコロナ禍の閉塞(へいそく)感を吹き飛ばしてほしい」と話す。午前九時〜午後五時。入場無料。月曜日と年末年始(二十七日から一月四日)は休館。 
 (服部壮馬)

関連キーワード

おすすめ情報

愛知の新着

記事一覧