本文へ移動

センセイを問う(6) 元官僚・ニュースキャスター 村尾信尚さん

2021年10月29日 05時00分 (10月29日 11時28分更新)
村尾信尚さん

村尾信尚さん

 国家をつくるのは投票券を持つ「有権者」と銀行券を持つ「消費者」。いずれも「市民」です。投票で政権を交代させられるし、消費行動で企業を応援することも退出させることもできる。二つの「券」で世の中は変えられます。
 私は二〇〇二年、官僚を辞め、翌年、三重県知事選に出て落ちました。選挙費用で退職金はゼロ。四十七歳で無職。恐怖でした。この恐怖を与える武器を有権者は持っているのです。デモもいい。だが、もっと効果的な方法が身近にあることを知ってほしい。
 国会議員の役割は、長期的な視野で全体の利益を考えて国家を運営すること。ともすれば人々は短期的で個別の利益に関心が行きがち。政治家はそのような国民を説得しなけ...

この記事は会員限定です。
中日新聞紙面の定期購読者の方は、無料で会員登録できます。

中日プラスに登録すると
中日新聞電子版が利用できる
会員向け記事が読み放題
各種メールマガジンで最新情報をお届け

※中日新聞紙面には、中日新聞朝刊・北陸中日新聞朝刊・日刊県民福井が含まれます。

よくある質問はこちら

衆院選2021
衆院選2021

関連キーワード

おすすめ情報