<九州発!河野剛志の釣り日誌>野間岬で今季初のアオリエギング
2021年9月21日 05時00分
エギングを始めるなら秋というように、一年でも最もアオリイカが釣れる季節が到来した。秋エギングは水中のイカを見ながら餌木を操作して抱きつかせるサイトフィッシングができるから面白い。イカとの知恵比べとも言えるこの釣りは達成感があり、おいしいイカも味わえる。まさに一石二鳥。今回は鹿児島県・野間岬で今季初のエギングを楽しんできた。その様子をご紹介したい。 (河野剛志)
◆釣友に続き待望の1杯目は2・5号に100グラム
釣行は9月中旬。薩摩半島の西端に位置するこのエリアは黒潮の分流があたり、年間を通してアオリイカが釣れるフィールドだ。朝夕が少し肌寒く感じるこの時季になると小型ながらサイトフィッシングでの数釣りが楽しめる。
当日は土曜日ということもあり、日の出の朝6時前に到着すると堤防には人がズラリと並んでいた。それならばと釣り人が入っていない地磯に移動することにした。安全のためライフジャケットとフェルトスパイクシューズを装備して5分ほどかけて磯に降りる。誰も入っておらず釣り場は貸し切り状態だ。
水辺で道具を準備していると、同行した友人が幸先よく一杯目を釣り上げた。そして私もエギスタ2.5号を投げると待望の一杯目。餌木をシャクリ上げた後のフォール中にPEラインを引っ張る魚信。100グラムと小さいが透き通るイカの姿をみると、うれしくなる。 その後も、背丈ほどの岩の上から偏光グラス越しに水中を見ると、イカが餌木に追尾してくる。餌木に抱きつく瞬間を見計らって竿を持ち上げ、次々と釣り上げていく。流れが緩やかな入江の奥は小さいサイズばかりなので、大きなイカを求めて流れがあたる岬の方に進みながら釣りをすることにした。
ほどなくしてエギスタ2.5号夜光ブルピンに300グラムの良型が抱きついてきた。これまでで一番大きなサイズだ。
◆3号を30メートル遠投やゆっくり沈むスーパーシャローで2人計30杯
もっと大きなイカも釣れそうだとワクワクしながら釣り進む。波打ち際の近くに漂っているイカはどれも小さいので、餌木を飛距離の出る3号に変更して30メートルほど沖に沈んでいる岩の周りに投げる。そこから連続したダートアクションで足元まで誘ってくると、100〜300グラムまでのアオリイカが5、6杯追いかけてきた。すぐに抱きつくと思ったが、餌木の50センチ後方までしか近づかない。そこで、ゆっくり沈む3号スーパーシャローに変更する。狙いが的中して、次の一投目で群れの中で一番大きなサイズをキャッチ。墨を吐くと、その群れは警戒してどこかにいなくなってしまったので、隣の岩に移動して新しい群れを見つける作戦に出た。
友人と姿が見えるところで交互に釣り進めながら、気付けば2人で30杯ほどのアオリイカを釣り上げていた。
潮が満ちてきたので納竿とし、3時間ほどであったが今年最初の秋エギングはとても満足な釣行となった。これから秋が深まると、さらに大きなイカの数釣りができるので、次の釣行も楽しみである。
◆イカの大きさの3分の1~2分の1 2.5号と3号
<餌木の選び方> 秋エギングで使う餌木はイカが抱きつきやすい2.5号と3号の大きさ。釣り上げるイカの3分の1から2分の1の大きさが目安となる。
好奇心旺盛な秋イカは左右に動くダートアクションに反応がよい。軽いシャクリでダートさせやすく、初心者でも扱いやすいエギスタを選ぶとよいだろう。
また、秋イカは小さく遊泳力がないのでゆっくり沈むタイプが釣れる。足元なら2.5号、遠くに投げるときは3号シャロー、3号スーパーシャローがおすすめだ。
<ドラグの調整> イカの触腕は細く軟らかいのでアワセた時に身切れしないよう、リールのドラグを緩めにしておこう。シャクリの時に少し糸が出るように調整するといい。
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