白鵬が無傷の12連勝で今場所目標クリア 最年長優勝へ「気持ち切り替えていかないと」【大相撲】
2021年7月15日 20時45分
◇15日 大相撲名古屋場所12日目(ドルフィンズアリーナ)
綱とりの大関照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=は新小結明生をきめ倒して自身初となる初日から12連勝。横綱白鵬(36)=宮城野=は力強く関脇御嶽海を寄り切り、2人が全勝を守った。
仕切っている白鵬の表情はいつにも増して厳しかった。立ち合いですぐ右を差し、御嶽海の動きを止める。そこから慎重に、左上手をつかむまですきを待った。そして、取った瞬間に前へ。御嶽海にまったく反撃を許さず、寄り切った。
リモート取材に登場した横綱は報道陣から「12連勝ですよ!」と水を向けられると、自身でも予想外だったのか「ですよね、ハハ」と何とも言えない表情に変わった。
歴代最多の優勝44回の横綱でも、進退が懸かる今場所は12勝を目標に掲げていたという。「12勝が横綱の2桁。10勝が勝ち越し。12勝というのは今場所の目標だったんでとてもうれしいです。ホッとしてます」。少しだけ肩の力が抜けたようだった。ここまでの結果でもう進退を問われることはないだろうが、大事なことは千秋楽まで完走することだ。
「明日起きて、気持ちを切り替えていかないといけない」
優勝の権利を手にしているのは、横綱と照ノ富士だけ。36歳4カ月の白鵬。年6場所制となった1958年以降で、横綱の最年長優勝は千代の富士の35歳5カ月。目標をそう切り替えたかもしれない。
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