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【J1名古屋】グランパス 先制許すと5戦全敗…終盤猛攻もゴール遠く「貪欲さが必要」前田反省

2021年5月26日 23時05分

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仙台に敗れ、肩を落とす中谷(左)ら名古屋イレブン

仙台に敗れ、肩を落とす中谷(左)ら名古屋イレブン

◇26日 J1第16節 名古屋0―1仙台(豊田スタジアム)
 幾度とないため息と悲鳴が、スタジアムに響いた。名古屋は17位の仙台に対し、終盤の猛攻も実らず敗戦。主将のDF丸山の長期離脱が発表されてから初めて迎えた一戦。終了の笛が鳴ると、それまでため息をこぼしていたスタンドに、重い沈黙の幕が下りた。
 暗雲が立ち込めたのは、ハーフタイム直前。時間の経過とともに、序盤は効いていたグランパスのハイプレスが仙台にいなされ始めた。前半42分、自陣右寄りでボールを失うと左サイドへと振られ、マルティノスに先制弾を浴びた。
 後半、グランパスは猛攻を見せた。前田、山崎のFW2人を後半14分に投入すると、同27分には相馬とシャビエルを投入。同35分にはMF米本に代えてDF森下をピッチに送り出し、ベンチが持っていた攻撃的なオプションを全て使った。怒濤(どとう)の勢いでゴールに迫ったが、仙台イレブンの粘りに押し切られた。
 フィッカデンティ監督は、無得点にもあくまで前を向いた。「選手はやるべきことをやってくれたし、きょうはあと1時間やっても点が入らなかっただろう。こんな日もある」。選手たちを責めることは、しなかった。
 これでリーグ戦38試合のうち、半分の19試合を消化。先制点を奪われた5試合では全敗。「はね返せていないのもそうだし、ゴール数に納得している前線の選手はいないと思う。もっとぎらぎらして、ゴールに貪欲になるのも必要」と前田。指揮官があえて口にしなくとも、選手たちが見つめる課題は明確だ。

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