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貴景勝「逆の立場になったか」角界の一大勢力“埼玉栄高出身力士”後輩からの挑戦が原動力に

2020年12月7日 18時52分

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稽古を公開した貴景勝(日本相撲協会提供)

稽古を公開した貴景勝(日本相撲協会提供)

 来年初場所(1月10日初日、両国国技館)で初の綱とりに挑む大関貴景勝(24)=常盤山=が7日、東京都台東区の常盤山部屋で行った稽古後に取材に応じた。初場所では王鵬が新十両、矢後が再十両を決め、母校である埼玉栄高出身の関取は十両以上で13人となる。貴景勝はその先頭に立って同高出身力士を引っ張っていく。
 この日はしこ、てっぽう、バーベルを抱えてのスクワット、腕立て伏せなどで1時間半。「しっかり体を作って。合同稽古(18日から23日)に行くつもりでいるんで、体を作っておかないとけがしますから。あと10日ですか。戦える体にしておきたい」と土台作りに余念がない。
 後輩たちの成長も刺激になっている。11月場所11日目には3学年下の琴勝峰と対戦した。一大勢力となっている埼玉栄高出身力士だが、貴景勝が母校の後輩力士と対戦するのはそのときが初めてだった。さらに初場所では新十両に琴勝峰と同学年で大鵬の孫、王鵬が昇進を決めた。
 コロナ禍で何かできないかと、武隈親方(元大関豪栄道)ら埼玉栄高OBで母校へマスクを贈るなど、母校愛が強い貴景勝。琴勝峰と戦ったときは「後輩とやるのはこの前が初めてだったし、今までは先輩とやって『憧れの先輩だ。力通用するのかな』と僕らが高校生のとき幕内でガンガン活躍している先輩と初めて戦ったときのことを少し思い出しました。『ああ、自分が逆の立場になったか』と思いましたけどね。負けられない気持ちもあります」と気合が入った。
 王鵬は貴景勝の付け人もしていた。「悔しい思いもしてると思うし、付け人についていろいろな経験もしてると思うし跳びはねるバネの力が違うと思うよ」。そうエールを贈ったが、いつか挑戦を受ける日が来ることも原動力となっている。
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