絵本を手に妊娠中の不安や苦労を語り合う高島さん㊧と広本さん

 孤独を感じがちな妊婦に向けた絵本「かわいい いとおしい おなか」を、広島県呉市のママ友の2人が自費出版した。デザイナーの広本(本名年盛)理絵さん(44)とアロマセラピストの高島恵理さん(39)。「妊娠中は胎児に話しかけるといいと言われたが、どうすればいいのか戸惑った」という2人の体験を基に、おなかをさすりながら話しかける方法を紹介している。

 「こっちが手だよ。ポンポポン」「こっちが足かな。トントトン」。さすったり突っついたりするおなかの位置や方向を描いたイラストに、話しかける短い言葉を添えた。約15センチ四方の大きさでカラー24ページ。

 胎児の成長に合わせ、妊娠月数ごとに違う動きを紹介。月ごとに身長や体重、胎児への「ママより一言」を書く欄があり、妊娠中や出産後に当時の状況や思いを振り返れるようにした。

 2人は仕事を通じて知り合った。妊娠中は安静に過ごす必要があり孤独を感じた