「みんなに長く愛される施設になってほしい」と話す西村さん(撮影・山崎亮)
「みんなに長く愛される施設になってほしい」と話す西村さん(撮影・山崎亮)

 広島東洋カープの本拠地として長年親しまれた旧市民球場(広島市中区)の跡地に31日、「ひろしまゲートパーク」が誕生する。千人規模の催しや買い物を楽しめる新たな憩いの場となる。各界で活躍する広島ゆかりや在住の人たちに、旧球場の思い出や新しい施設への期待を聞いた。今回はお笑いコンビ「バイきんぐ」西村瑞樹さん(45)。

 ―旧市民球場にどんな思い出がありますか。

 親や親戚もみんなカープファン。小学生の頃は78人で出かけて、ライトスタンドの長~いベンチで観戦した。6年生の時、カープのジュニアファンクラブに入ってね。スタンプを5個ためて大好きだった達川(光男)選手のサインをもらえてうれしかった。

 一番の思い出は、友達と一緒に球場の外で達川さんを出待ちしたこと。ママチャリで現れたところを追いかけ回したら、広島弁で怒られてね。カープうどんも大好きだった。「肉うどん一つください」と注文すると、おばちゃんがリズミカルに「はあい、肉一つっ」って応えてくれるのが好きだったなあ。

 ―旧市民球場がなくなって寂しさはありましたか。

 カープは戦後、広島の人たちの希望となるようにと、みんなで創り上げたと聞いている。平和記念公園にも近く、特別な場所。シンボル的なエリアにある跡地がどうなるのだろうと、ずっと気になっていた。

 ―オープンする新しい施設への期待は。

 「西村キャンプ場」(テレビ新広島)という番組に出演させてもらっていることもあり、やはりアウトドアショップが気になる。ロケでもお世話になったショップが出店するので楽しみにしている。

 イベントスペースにも期待している。いろんな世代が集まるような企画を通じ、一時的なブームのスポットでなく老若男女が楽しめる場所になってほしい。個人的には、軟らかいボールを使ったカープOBの紅白試合とか見てみたい。

 ―西村さんが関わるとしたら、どんなことをやってみたいですか。

 パブリックビューイングをして、カープの試合をファンと一緒に観戦したい。達川さんと掛け合いができたら夢のよう。実現できるかどうか分からないけれど、番組のロケでお世話になった生産者さんに(イベントに)出店してもらい、その食材で僕がライブクッキングをするとか、どうですかね。(聞き手は桜井邦彦)

 にしむら・みずき 広島市南区生まれ。小峠英二さんとのお笑いコンビ「バイきんぐ」で活躍。テレビ新広島のバラエティー番組「西村キャンプ場」でも人気を集めている。

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