来年4月1日で解散することを決めたアイドルユニット「まなみのりさ」。ご当地アイドル日本一に輝いたり、ひろしまフラワーフェスティバルで花形の「スペシャルゲスト」を務めたりした一方で、メジャーからインディーズに逆戻りしたり、事務所の移籍を巡るペナルティーで持ち曲を全て失ったり…。デビューから15年間で大きく浮き沈みを経験してきた。これまでの経験は、いまの彼女たちにどう生かされているのか。そして解散すること、ファンへの思いは―。りさに聞いた。 

 

 ―来年4月の解散を控えた心境を聞かせてください。

 正直まだ実感が湧かないです。もちろん、解散することは3人で納得いくまで何度も話し合って決めたんですけど、解散発表から解散の日まで1年の期間を設けたんです。これまで15年間たくさんの人に支えてもらって、まなみのりさとして活動することができました。だから今は1年かけて、私たちと出会ってくれたみなさんに感謝の気持ちを伝えたい。大好きなライブで、音楽で、みんなに「ありがとう」って。

 そして、一つ一つのライブを大切に、最後まで進化し続けたいと思っていますし、いままでと変わらずみんなと笑って過ごしたいです。

 ―15年前のデビュー以来、強く印象に残っている出来事を教えてください。

 ・デビューしてすぐのインストアイベント。

 ・「U.M.U AWARD2011」というご当地アイドルNo.1決定戦に出場したこと。

 ・「アイドルお宝くじ」という番組に出たこと。

 ・2017年のフェニックスホールでのワンマンライブ。
 10年間活動してきて、私たちのライブに1500もの人が観に来てくれたこと、なかったんです。だからとても不安でした。だけど、私たちの覚悟でもありました。やるしかないって。
 3人とも同じマンションを借りて住んで常に話し合える環境にして、自分たちでライブのブッキングや営業も全てやりました。企業さんに初めて自分たちで電話をかけました。広島の本通り商店街でビラ配りもしたんですけど、頑張ってねって広島のみなさんが声をかけてくれるたびに、心が折れそうな時も頑張れました。
 ステージに立った瞬間、1500人の会場いっぱいのお客さんを見て、胸がいっぱいになりました。あの日の光景は一生忘れません。

 ・2018年、フラワーフェスティバルに初めてスペシャルゲストとして出演させてもらったこと。

 

 ―この15年間で最も苦しかったことは。どうやって乗り越えましたか