空をあかね色に染めながらゆっくりと沈むだるま夕日

 太陽が水平線に隠れる前に到着しようと、光市の室積海岸を目指して車を走らせた。約5キロの白砂青松が続く海岸に、同じ目的で、カメラ片手の写真愛好家らが集い始めた。海から吹き付ける強風と寒さで手がかじかむ。「出たよ!」。桟橋の向こう、太陽が沈み水平線と接する部分が徐々に広がり、二つの丸が水平線でくっついた。