抗体とは?

未来ちゃん

Q抗体ってなあに?

ゲノム君1号

A抗体は、特定の異物にある抗原(目印)に特異的に結合して、その異物を生体内から除去する分子です。
抗体は免疫グロブリンというタンパク質です。異物が体内に入るとその異物にある抗原と特異的に結合する抗体を作り、異物を排除するように働きます。
私たちの身体はどんな異物が侵入しても、ぴったり合う抗体を作ることができます。血中の抗体は異物にある抗原と結合すると貪食細胞であるマクロファージや好中球を活性化することで異物を除去します。

抗体とは?の図01

抗体とは?の図02

抗体とは?の図03 抗体とは?の図03

抗体とは?の図04 抗体とは?の図04

ばいおまなぶ先生

抗体は、私たちの体から異物を除去するために働いてくれているのじゃ。

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用語解説

異物(いぶつ)
免疫機構により、自分とは異なる物として排除される物質を指します。
抗原(こうげん)
異物の表面にある抗体が結合するときの目印になるタンパク質です。
免疫グロブリン(めんえきぐろぶりん)
抗体の機能をもつタンパク質で、免疫グロブリン(Ig)とも言います。免疫グロブリン分子は、構造を変化させて多様な抗原に結合することができる抗原結合領域と、あまり変化のない定常領域から成ります。定常領域の構造の違いによってIgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類に分類されます。
貪食細胞(どんしょくさいぼう)
侵入してきた病原性の細菌や異物、細胞内の老廃物などを取り込み、消化して無毒化する細胞です。
マクロファージ(まくろふぁーじ)
白血球の1つ。免疫システムの一部を担う細胞で、生体内に侵入した細菌、ウイルス、または死んだ細胞を捕食して消化します。大食細胞、貪食細胞とも言われます。
好中球(こうちゅうきゅう)
細胞質に顆粒を持つ白血球のうちの1つで、生体に侵入してくる病原性の細菌などに対する自己防御の最前線で働く重要な白血球です。
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