ムスカリとヒヤシンス

- 2015年11月9日掲載分(ライティング仕事:納品コラムのコピーです)-


ムスカリというお花をご存知ですか?

名前を聞いただけでは、ぴんと来ない方も多いかもしれませんが、きっと写真を見ると、見た事がある!と納得してもらえると思います。
そうです。この小さな青いお花がムスカリと言います。

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暖かくなって春が近づいてきた今頃の季節がムスカリの花が咲くシーズンです。2-3cm程のツボ状の青紫の粒々が束になって、ぶどうの房の様な、ブルーベリーの様な見た目になっている事が一番の特徴です。
ブルーが鮮やかなお花は中々見かけませんので、着色なくこんなに鮮やかな色を発色している姿はとても可愛らしく見えます。

“ムスカリ”という名前はギリシャ語のムスク -ジャコウ/麝香- を意味
してジャコウの香りがする事から来ていますが、現在の種類からですと由来の様な強い香りは感じられません。
ジャコウのエレガントなイメージが名前の由来になってるという事は、そんな重厚な香りを放っていた種類がずっと昔にはあったのかもしれませんね。
そうだとしたら是非体感してみたいものですが、現代のムスカリの香りはジャコウのイメージとは逆の、やわらかい甘い香りがします。
ムスカリは地中海ー南西アジアにおよそ40種が分布する球根植物で、ヒヤシンスとは非常近緑の植物です。

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こちらがヒヤシンスです。
どちらもユリ科として似ていますが、実際は大きさが全く異なり、太くしっかりとした見た目のヒヤシンスに対してムスカリは大変華奢で小さなお花です。葉っぱの感じ・お花のつき具合・茎の太さの違いが分かりますか?

ヒヤシンスも時期は同じでちょうど今頃出回り時期ですので、お花やさんで2種類並んでディスプレイされている事が多いので是非違いを感じてみて下さい。

シーズンが近づいている事もありますが、近頃SNSやディスプレで”水栽培”という手法で、ムスカリやヒヤシンスを育てている写真を良く目にします。
水栽培とは名前の通り、水に浸けておくだけでも成長してくれる栽培方法です。
透明な容器に水を入れて、急行のお尻が水と接するようにセットしてください。根が自然に伸びてくれますので、それまでは暗い場所に置いて、後は明るい場所に移しておくだけです。透明な器に入れておけば、根の張り方と成長を楽しむ事ができます。

そして、この水栽培の最大の醍醐味は何と言っても清涼感です。鮮やかなブルー系のお花に、お水が入ってきらきらしたガラスの器、春に向けての準備をしているようでとてもすがすがしい空気感が漂う事でしょう。

このムスカリやヒヤシンスの特徴である、鮮やかなブルーの様な紫の様な色合いは大変印象的。
アレンジメントに加える事は勿論ですが、水栽培の様になんのアレンジも加えずにただ花瓶に挿しておく…たったそれだけで十分素敵になります。
グリーンを添えてみるのも色合いが爽やかで、清涼感が増して感じられますね。色とりどりのお花がどんどん出回ってくる季節になったので、
気軽に日常に取り入れたいですね。

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