画商であり、資産家としてもその名を世に轟かせる、燕子花家の息女。
 主人公とは幼馴染のような関係だが、二人の仲はそれほど親密ではない。むしろ、主人公に対して距離を置くような素振りを見せる。

 主人公のそばには、常にこまの存在があったから。
 だが現在は、そんな確執をよそに、祖父同士の取り決めによって二人は許嫁の関係を結ばされている。
 主人公を東京へ連れ戻すため、こりすはこの田舎町へとやってきた。二人の結婚式が、燕子花家当主である父親の判断で急遽執り行われる事になった為である。


 言葉の端々に散りばめられた(とげ)と、煙に巻くような態度。だがその裏にある、幼い頃から抱いてきた主人公への想い。
 いつだって寄り添っていたいのに──今となっては、近すぎた距離と、許婚という関係がむしろ、こりすから素直になる機会を奪っていた。
 そんな時に起こったこまの帰還に、こりすは……。
 

CV:あおい 和紀

 

   
       
 
 
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 燕子花こりすですわ。
 お兄様とこまさんとは、幼少の頃からの馴染みで……よくご一緒させていただきましたけれど。ただ、許婚の話はお爺様が勝手に決められた事で、わたくしだって迷惑……えっ? お、お兄様がお怪我をっ! ど、どこですのっ? 今すぐっ……。
 えっ……あ、違いましたのね。こほん。失礼。
 ……おチビちゃん、またコタツを占領して寝てますわね。油性マジックでキュッキュ、と。はい完成。あら、アートですわね、これ。もう少し描き足しておきましょう。
 鏡架さんは寡黙な方ですわね。わたくしの従者にそっくり。
 千草さんは……何だか、彼女を見ていると……色々考えさせられますわ。

 ……ふふっ。新しい出会いも色々あって、なかなか楽しいですわよ。この生活も。