理容師と元ホストが道端で声かけた人たちの外見を大変身。ビフォーアフターが圧巻。

    どんな人でも格好良くなるための秘訣とは。驚きのビフォーアフターの数々とは。

    街ゆく人に声をかけて、髪型から服装までコーディネートして大変身させる2人組のYouTuberがいます。

    名前は『大変身ちゃんねる』。登録者は16万人を超えます。

    理容師のしぶやさんと、元ホストで男性向けのオンラインサロンを運営するクリスさんが、モデルを変身させ続ける理由。

    それは、2人とも過去に外見を変えたことで、自信を持てるようになった経験があるからなんだとか。

    どんな人でも格好良くなるための秘訣とは。驚きのビフォーアフターの数々とは。BuzzFeedは、話を聞いてみました。

    「僕は(中身を変えるより)先に外見だと思います、絶対」

    そう言い切るのはクリスさんです。それを聞いて頷くしぶやさんは、こう加えます。

    「具体的なやり方としては、まず髪を切って、次に眉毛を整える。その次に服を変えるという順番になります。『大変身ちゃんねる』でもやらせていただいている内容と同じです」

    「もちろんそれだけでは、物理的に顔のパーツは変わりませんが、雰囲気が格好良くなります。人って、顔のパーツを見てイケメン判定しているわけではなく、雰囲気を見て清潔感や格好よさを判断する生き物なんですよね。だからまずは、この3つのことから変えてみましょう、と提案します」

    「そのあとは、もう勝手についてくるんです。外見に自信を持てるようになったら、徐々に内面にも影響していきます」

    モデルたちの大変身ぶりは?

    2人とも整形をして外見を大変身させた過去があります。そのうえで、髪、眉毛、服を変え、雰囲気を格好良く見せる威力を知っていきました。

    そして、結果として自分に自信を持てる魔法のような力を秘めていることも身をもって体験したのです。

    では、2人は、これまでにどんな大変身を手がけてきたのでしょうか。実際に見ていきましょう。きっと驚く方も多いのではないと思います。

    この変身ぶりどうでしょう?それぞれのモデルがもともと持っている魅力を最大限に引き出し、大変身させているのが伝わりますよね。

    彼らが手がける大変身の魅力は、ただ人を格好良くするだけではありません。

    「ホームレスの人」や「聴覚障害者」「元女性」「ゲイ」など様々なアイデンティティを持つ人にもスポットを当ててきたことも、その一つです。

    例えば、障害を持ち、車椅子に乗った男性(下に画像)を弟さんの結婚式に向けて大変身させた回には、「改めてこのチャンネルすげぇと思った。障害を患っている方がここまで心から喜んでるところを見るのは初めて」など、絶賛の声が寄せられました。

    そのように、モデルの人が最後に笑って帰ってくれるとき、2人は大きなやりがいを感じるようです。

    あえて「特別扱い」はしない

    様々なアイデンティティを持つ人をモデルにするといっても、2人は「特別扱い」はしていないといいます。

    しぶやさんは説明します。

    「変に気を遣うっていうより、来ていただいたお客様に喜んでいただけるように、その方に合わせた施術をしています。クリスが話を引き出してくれますし、特別にすることはないです」

    撮影担当のクリスさんは、元ホストの経験をトークで存分に活かしています。

    モデルにリラックスしてもらうため、なにより笑顔で接することを最も意識しているんだとか。

    「その人に対して、とにかく興味関心を持とうとする姿勢も大事です。やはり人間っていうのは、自分に対して興味関心を持ってくれる人に対しては信頼・安心して話せると思います」

    「だから『よいしょする』というより、好奇心を持って相手のエピソードを聞かせていただきます。それによって新たな学びや気づきがあるので、『自分にそういう概念はなかったです、素敵ですね』という会話を交わしますね。変に嘘ついたり、何か演じたりすることはないです」

    さらに、自身のマイノリティ性についても公表していることが、モデルの心を開くのに良い影響をもたらしているのかもしれません。

    2人は整形についてだけでなく、クリスさんがバイセクシュアル(両性愛者)を自認していることも明かしています。

    クリスさんは、「世の中、何を言うかではなくて、誰が何を言うかだと思うんですよね」と公表した理由を語ります。

    「仕事柄、お客さんの人生を聞かせていただいていろいろお話ししますが、撮影している側がどんな経験をしてきた上で話しているのかが大事だと思います」

    「だから、特殊なバックグラウンドを持つモデルさんに対して、僕らもマイノリティ側ですよ、と伝えることで、モデルさんにも視聴者さんにもスッと入りやすくなりますし、心を開いてもらいやすいのではないかという思いから公表しています」

    一方、しぶやさんは「等身大の自分でいたいなという思いからです。これが(整形したいと)本当に思っている人を勇気付けることにつながるかもしれませんが」と語ります。

    「原石」を探して

    2人は、モデルを「原石」と表現します。

    動画に出演するモデルの多くは、道端で声をかけて出演を依頼しています。

    「原石」は通常、東京・秋葉原などで5〜7時間も声をかけ続け、やっと探し当てることができるんだとか。

    「30人に1人止まって話を聞いてくれるかな、くらいです」と、その打率についてしぶやさんは語ります。

    服選び、ヘアカット、編集を含め、合計20時間近くかかることもあり、苦労を積み重ねて1本1本の動画を制作しており、最近では海外からのコメントも増えてきたそうです。

    自分たちの活動をエンターテイメントとして楽しんでもらうのに言語は関係ないと気づいたといい、日本全国をキャンピングカーで巡りながら施術を行いたい、海外にも進出したい、と2人は夢を膨らませます。

    モデルたちのビフォーアフターだけでなく、2人の今後の行き先の大変身にも期待です...!

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