As a Professional, As a Player 強い人材がNo.1企業をつくる

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[ BUSINESS INSIDER JAPAN Special Feature ]

As a Professional, As a Player 強い人材がNo.1企業をつくる

日本が躍進する最後のチャンスをテクノロジーで後押しする。シンプレクスの野望

| ビジネス

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金子英樹代表

クライアントと直接取引を行うプライム受注にこだわり、戦略コンサルティングから設計、開発、運用保守まで、DXのトータルソリューションを一気通貫で提供するシンプレクスグループその中核を成すのが、シンプレクスだ。

創業以来、日本を代表する金融機関をテクノロジーの側面から支援。トレーディング等の収益業務及びリスク管理業務等のフロント業務システム領域におけるトップランナーである。目指すのは、クライアントの成長を支える日本最強のテクノロジーカンパニーだ。

なぜクライアントから支持されるのか。そして、どういった社員が成果を出し続けているのか。創業者であり代表取締役社長の金子英樹氏の言葉からその本質を紐解いた。

私達の存在意義はイノベーションを創出すること

金子英樹(かねこ・ひでき)氏/シンプレクス・ホールディングス代表取締役社長。1987年一橋大学法学部卒業、同年アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)に入社。外資系ベンチャーを経て、1991年ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)に入社。1997年ソロモン・ブラザーズ時代のチームメンバーとともに独立し、シンプレクスの前身であるシンプレクス・リスク・マネジメントを創業。2016年単独株式移転により、シンプレクスの持株会社としてシンプレクス・ホールディングスを設立。

シンプレクスの創業は1997年。アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)を経て、シリコンバレーの金融×ITを行うベンチャーに参画、その後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券で実績を積んだ金子英樹氏が、ソロモン・ブラザーズの仲間と起業したことから始まった。金融×ITを武器にキャピタルマーケットをメインドメインに定めて成長を続け、現在では金融領域に留まらず、保険業、建設業、製造業、官公庁、エンターテインメント業など、さまざまな領域で、テクノロジーパートナーとしての存在感を高めている。

シンプレクスのコーポレートスローガンは、「Hello World, Hello Innovation」。日本からイノベーションを創り上げて、世界に発信する意気込みを表している。このスローガンを実現するために定めた行動規範が、「No.1」「クライアントファースト」「コミットメント」「プロフェッショナリズム」「グローバル」からなる「5DNA」である。

金子氏は、「『5DNA』は、シンプレクスの仲間となる社員に共感してほしい価値観であり、仕事観が凝縮されています。そのなかでも、最初が『No.1』であることには大きな意味があります。私たちの存在意義は、イノベーションを創出することなのです」と語る。


シンプレクスがイノベーションを起こすことにこだわる理由について語る金子氏。ソロモン・ブラザーズに在籍していた90年代、同社には後にノーベル経済学賞を受賞するマイロン・ショールズなども働いており、金融領域におけるイノベーションを次々と生み出すエキサイティングな場であった。その熱を知る金子社長も、イノベーションに挑戦し高揚感を得られる仕事ができる場を目指して、シンプレクスを創業したという。

「イノベーションを生み出す場では、社員が与えられた仕事をこなして、決まった報酬をもらうといった図式は成り立ちません。自ら新しいことにチャレンジするからこそ、オーナーシップを持って業務に取り組み、頑張らなくてはいけない。DX分野のイノベーションは時代の最先端です。そこでの挑戦はエキサイティングだからこそ、優秀な人材も集まる。そして、価値の高いソリューションを提供できれば、利益率も上がり、比例して報酬も上がり続ける。シンプレクスは、そういった場を提供しています」(金子氏)

しかし、金子氏は、「残念ながら私はスティーブ・ジョブズのようなビジョナリーな経営者ではありません」と自らを評価する。シンプレクスのイノベーションは、一人の天才の閃きによるものではない。

「私たちは、ニーズがあって、存在すれば便利だと分かっているけれど、実現するには高い壁が立ちはだかっている課題、つまりは、参入障壁が高くニッチな領域に対して、地道な努力と創意工夫を持ってチャレンジして、壁を乗り越えていくことでイノベーションを創出する。それができるのは、技術力やビジネスの知見、経験、やり抜く力など、総合的な強さがNo.1の企業だけです。だからシンプレクスは、その領域のNo.1にこだわるし、実現してきました。それが『5DNA』の最初に『No.1』が据えられている理由です」(金子氏)

「No.1」であることは、同じく「5DNA」の二番目に記されている「クライアントファースト」につながる。ただし、これは、クライアントの言うことは何でも聞く、と言う意味ではないという。

「ビジネスとは、常に対等であるべきです。私たちは、No.1のプロダクトやサービスを提供する対価として報酬をいただく。対等だからこそ、クライアントのビジネスが成功するために必要だと思ったら、クライアントに直言することもあります。さまざまな障壁を乗り越えて、システムやプロダクト、サービスを提供したときに、シンプレクスに頼んで良かった、という言葉をいただくことが私たちの喜びでもあり、クライアントのハッピーにもつながります。そのために必要なのが、『コミットメント』『プロフェッショナリズム』『5DNA』は個別のものではなく、全てがつながっているのです」(金子氏)

フェアな社風だから、本当の意味での成果主義で年俸が決まる

社員とはオフィス内外問わずに積極的な会話を心がけている。冒頭で着用している赤いジャケットは社員からの還暦祝いとして贈られたものだという。社員一人ひとりとの距離の近さが分かるエピソードだ。

シンプレクスが掲げる「5DNA」を根底で支えているひとつが、「フェア」というキーワードだ。フェアである姿勢は、社員の評価にも表れている。シンプレクスの評価制度を語る上で欠かせない仕組みが、年に一度の、年俸を決定する評価会議、通称「札入れ」だ。当該年度の仕事で関わった現場の上位者全員が評価をするため、特定の上司の主観に偏ることなくフェアに評価されるという。

「非常に簡略化して説明すると、上司が1年間、関わった部下のなかで、もし自分が独立するなら連れていきたい人材として順位付けするわけです。これは仕事の成果やプロジェクトの難易度、経験などを加味していますが、働いた時間は関係ありません。男女や国籍、その他さまざまな事情による差も存在しません。あくまで成果に対して正当な評価を行っています」(金子氏)

成果に対する正当な評価は、フェアである一方で熾烈な競争も生まれる。金子氏は、競争自体は否定せず、それでも「ギスギスした雰囲気はない」と語る。

「新入社員研修で私が最初に掛ける言葉は、競争と協調です。競争は過激にしてもらいます。シンプレクスの昇進は年功序列ではなく、年次問わず“仕事の成果・質”で決まります。標準的な成長、飛び級(Skip)、Stayが存在するので、同期でも大きく差が付きます。当然、後輩が先輩に追いつくこともある。

一方で、私たちの仕事は、プロジェクトを立ち上げて、クライアントに合わせたカスタマイズサービスを作り、届けるといったもの。これは一人ではできません。あくまでチームで動くので、仲間の足を引っ張ったり出し抜いたりして成果を挙げても、それは札入れの際に評価されませんしマイナスポイントになります」(金子氏)

ギスギスした雰囲気にならないのは、「Up or Stay」という考え方も影響している。これは、外資系企業でよく使われる、「Up or Out(昇進できなければ去れ)」へのアンチテーゼだ。

「大前提として、シンプレクスは優秀な人材だけを採用しています。彼らのうち7割は順調に成長して、新卒入社の場合はストレートの学部卒だと30歳で1,000万円の年俸を得られるようになる。これを標準成長と定義しています。そのなかでも特別に優秀な人材は特進して、最速30歳で2,000万円に手が届くことも可能です。

一方、なかには成長が止まってしまう社員もいます。だからといって、その社員が役に立っていないわけではありません。ハードな仕事の中で、1,000万円に値する価値は生み出しているのに、『Out』する必要はどこにもないでしょう。シンプレクスが好きで、仲間と一緒にクライアントをハッピーにする仕事をしたい社員なら、一緒に頑張れる。これもフェアであるひとつの意味なのです」(金子氏)

これから訪れる日本の躍進をテクノロジーで支える代表的企業を目指す

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フェアを謳う企業は多いが、それを実現するのは難しい。なぜシンプレクスは、お題目でなくカルチャーとして定着しているのか。率直に尋ねると、金子氏からは「本質」というキーワードが返ってきた。

「シンプレクスの社員に共通しているのは、本質を見極める力です。より具体的に言えば、常識や既成概念を排除して、空気に流されずに、本当に必要なことやフェアなことを自分の頭で考えられる力。この力がなければ、ビジネスではイノベーションを起こせず、大きな果実を得ることもできません」(金子氏)

昨今、ビジネスにおいてはロジカルシンキングの重要性が挙げられている。もちろん、シンプレクスの入社試験では、このロジカルシンキングの力を測るテストがある。しかし、そこだけを重視しているわけではない。

「ロジカルシンキングは、網羅性と整合性が担保されたうえで、正しいロジックを積み重ねれば答えにたどり着きます。しかし、ビジネスでは往々にして、網羅性も整合性もない状態で、ゼロから作り出さなくてはならない状況がある。その際、必要なのが本質を見抜く力。ロジカルシンキングと本質を見抜く力を合わせた、地頭の良さを備えた社員をもっと増やしていきたいと考えています」(金子氏)

創業から26年、今やシンプレクスは人材輩出企業とも称される。起業家になって会社を上場させたり、フィンテックベンチャーで重責を担ったりしているOBも少なくない。

先日開かれたOB会で、ある卒業生から「シンプレクスで最初に鍛えられたのは、とても良いことでした。仕事への取り組み方や組織の在り方は、今でも自分に大きな影響を与え続けています」と感謝を述べられたという金子氏。「本当に嬉しい言葉でした」と感慨深げに振り返った。

最後に、金子氏は「これからの日本は、チャンスの塊だと考えています」と持論を述べた上で、シンプレクスが目指す未来を語った。

「10年後、多くの大企業で、現在、50代の社員が経営トップの座に就きます。40代は経営層になり、30代は現場のトップを張る。過去、30年間、日本が停滞した理由のひとつは、若いうちにITリテラシーに触れていない世代の経営層が企業のマネジメントをしていたから。しかし、あと10年もすれば、ITリテラシーが高い人材が企業を引っ張るようになり、構造的にも日本が80年代の輝きを取り戻す最後のチャンスが訪れるのではないでしょうか。

現在、私たちは、クライアントのビジネスの成功にテクノロジーが大きく貢献するさまざまな領域において、AIやクラウド、ブロックチェーンなどの最新技術を用いて価値を提供しています。その流れをさらに加速させ、来るべきそのとき、シンプレクスは日本の躍進をテクノロジーで後押しする企業になっていきたい。そのためにも、本質を見極めることができる優秀な人材を新卒中途問わず、さらに多く採用し、ビジネス、テクノロジーの素養を身につけてもらい、イノベーションを生み出し続けたいと思います」(金子氏)


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