トム・ラエ「天空の輝き」。
Tom Rae
- 旅行写真ブログ「Capture The Atlas」は、毎年恒例の「天の川フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」の予選通過作品を発表した。
- 2023年の最終作品25枚は、世界16カ国で撮影された写真だった。
- 国立公園の夜空から離島で撮影されたものまで、選ばれた作品はどれも印象的な写真ばかりだ。
旅行写真ブログ「Capture The Atlas」が、第6回目となる毎年恒例の「天の川フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー(Milky Way Photographer of the Year)」を発表した。選ばれた写真は目を見張るものばかりだ。
プレスリリースによると、アメリカ、オーストラリア、マダガスカル、スイス、日本など世界16カ国で撮影された天の川の写真25枚が予選を通過した。この25枚は3000人以上の応募者の中から選ばれた作品だという。
「Capture The Atlas」の編集長ダン・ザフラ(Dan Zafra)は、「最終選考に残った多くの写真は、いずれもこれまで撮影されたことのないユニークな場所から見た天の川だ」とInsiderに語っている。
「選ばれた作品には、インド洋に浮かぶ広大な未踏の離島であるソコトラ島での写真や、写真家ステフィ・リーバーマン(Steffi Lieberman)が武装した警備員とともに撮影しなければならなかったマダガスカルの写真も含まれている」とザフラは話す。
「さらに、スペインのセラニア・デ・クエンカのこれまで数人の写真家しか足を踏み入れたことのない場所や、ナミビア、ニュージーランドの原風景の写真も含まれている」と彼は付け加えた。
それでは、すべての素晴らしいショットを見ていこう。
「Capture The Atlas」のウェブサイトによると、ラリン・グラエ(Larryn Grae)はニュージーランドにある山脈、サザン・アルプスで大気光を撮影したという
ラリン・グラエ「冬の大気光」。
Larryn Grae
Source: Capture The Atlas
この写真を撮影したブラント・ライダー(Brandt Ryder)は、米ワイオミング州のウィンド川で空と大地の違いを見分けるのは難しかったと話している
ブラント・ライダー「ウィンター・リバー・ナイツ」。
Brandt Ryder
岡部光宏は桜の季節に、山梨県富士吉田市にある新倉山浅間公園の五重塔とともに富士山と天の川を撮影した
岡部光宏「私が見たかった風景」。
Mitsuhiro Okabe
アレクサンダー・フォルスト(Alexander Forst)は、スイスのグラウビュンデン州で夜行列車と天の川を撮っている
アレクサンダー・フォルスト「夜の列車」。
Alexander Forst
ホセ・D・リケルメ(Jose D. Riquelme)は、ペルーのワイワッシュ山群の印象的な夜空をフレームに収めている
ホセ・D・リケルメ「ワイワッシュの夜」。
Jose D. Riquelme
ヤコブ・サナ―(Jakob Sahner)は、スペインのラ・パルマ島で空に浮かぶ色彩を撮影した
ヤコブ・サナ―「ラ・パルマの天体観測」。
Jakob Sahner
ミハイル・ミンコフ(Mihail Minkov)がブルガリアで撮影した360度の時間差パノラマ写真は、冬と夏の2つの天の川のアーチを並べて見ることができたらどうなるかを表現している
ミハイル・ミンコフ「宇宙の眼」。
Mihail Minkov
ロクソリアナ・ヒレヴィチ(Roksolyana Hilevych)は、スペインのテネリフェ島でこの写真を撮影し、このような明るい流星を目撃できたのは「最初で最後」だと話している
ロクソリアナ・ヒレヴィチ「カテドラル・ライト・ショー」。
Roksolyana Hilevych
この写真は、パブロ・ルイス・グラシア(Pablo Ruiz Gracía)がチリのアタカマ砂漠で撮ったものだ
パブロ・ルイス・グラシア「カクタス・バレー」。
Pablo Ruiz Gracía
ベンジャミン・バラカット(Benjamin Barakat)は、イエメンのソコトラ島で、夜空の下の「エイリアンのような」木々を撮影したと「Capture The Atlas」のウェブサイトに記している
ベンジャミン・バラカット「ボトル・ツリー・ポータル」。
Benjamin Barakat
ロレンツォ・ラニエリ・テンティ(Lorenzo Ranieri Tenti)は、アフリカ・ナミビアのスピッツコッペ自然保護区でこの写真を撮影した
ロレンツォ・ラニエリ・テンティ「サウス・オブ・ホーム」。
Lorenzo Ranieri Tenti
ウロシュ・フィンク(Uroš Fink)は、スロベニアのジュリア・アルプス山脈にあるマンガートサドルで、朝日とともに天の川をとらえている
ウロシュ・フィンク「自然の造形」。
Uroš Fink
ピーター・ホザン(Peter Hoszang)は、ナミビアのケートマンスフープで、アフリカ南部に自生する植物アロエ・ディコトマと天の川を撮った
ピーター・ホザン「アロエ・ディコトマの夢」。
Peter Hoszang
ステフィ・リーバーマン(Steffi Lieberman)は、マダガスカルの堂々としたバオバブの木々の上に天の川が弧を描くパノラマ風景を撮影した
ステフィ・リーバーマン「バオバブの夜」。
Steffi Lieberman
ブレンダン・ラーセン(Brendan Larsen)は、ニュージーランドのタラナキ山と天の川を撮影するために午前2時半まで待機したという
ブレンダン・ラーセン「ストニー川とタラナキ山に昇る天の川」。
Brendan Larsen
ルイス・カヘテ(Luis Cajete)は、スペインのカスティーリャ=ラ・マンチャ州クエンカで、天の川の弧を目撃し、「完全に畏敬の念を抱かせる経験だった」と語っている
ルイス・カヘテ「クエンカの岩の柱にかかる天の川」。
Luis Cajete
イザベラ・タバキ(Isabella Tabacchi)は、天の川とイランのルート砂漠を撮影した
イザベラ・タバキ「ルート砂漠の光」。
Isabella Tabacchi
ホセ・ルイス・カンタブラーナ・ガルシア(Jose Luis Cantabrana Garcia)は、オーストラリアの奇岩群・ピナクルズにかかる天の川をフレームに収めた
ホセ・ルイス・カンタブラーナ・ガルシア「インターステラー」。
Jose Luis Cantabrana Garcia
ゲイリー・バズタラ(Gary Bhaztara)は、インドネシア・スマトラ島でサメの歯が並んだような岩盤と天の川を撮った
ゲイリー・バズタラ「暗闇に光るギギ・ヒウ」。
Gary Bhaztara
イヴァン・フェレロ(Iván Ferrero)は、スペイン・アヴィラの人里離れた場所にある城を縁取る天の川を撮影した
イヴァン・フェレロ「天空の楯」。
Iván Ferrero
トム・ラエ(Tom Rae)は、パノラマで撮影した天の川とオーロラをとらえている
トム・ラエ「天空の輝き」。
Tom Rae
ゴンザロ・ハビエル・サンティール(Gonzalo Javier Santile)は、アルゼンチンのカファジャテ渓谷で「最初の星が現れたのと同時に」この写真を撮影したと 「Capture The Atlas 」のウェブサイトに書いている
ゴンザロ・ハビエル・サンティール「カファジャテの星の工場」。
Gonzalo Javier Santile
ヴィオレタ・ラザレワ(Violeta Lazareva)は、イエメンのソコトラ島でベニイロリュウケツジュと天の川の撮影を行った
ヴィオレタ・ラザレワ「感覚の覚醒」。
Violeta Lazareva
マーチン・ザジャック(Marcin Zajac)は、カリフォルニア州のモノ湖で、夜空と一緒に石灰岩の塔を撮影した
マーチン・ザジャック「エイリアンの森」。
Marcin Zajac
ブラク・エセンベイ(Burak Esenbey)は、チリのトーレス・デル・パイネ国立公園の天の川を捉えた
ブラク・エセンベイ「パタゴニアの空の無数の星」。
Burak Esenbey