アーノルド・シュワルツェネッガーさん。左は2022年に、右は1975年に撮影された写真。
Getty/Jack Mitchell
- アーノルド・シュワルツェネッガーさん(75)は毎日1時間半ほど、サイクリングやウエイトリフティングといった運動をしている。
- プロのボディビルダーだった頃は、1日5時間のワークアウトをしていたとシュワルツェネッガーさんはInsiderに語った。
- 俳優時代は演じる役によってトレーニング内容を変えていたという。
ボディビルを始めてから60年が経つ今でも、アーノルド・シュワルツェネッガーさんは毎日運動をしているとInsiderに語った。
7月30日に75歳になったボディビル界のレジェンドで俳優、カリフォルニア州知事も務めたシュワルツェネッガーさんは、毎日1時間半ほど運動をしている —— サイクリングを45~60分、ウエイトリフティングを30分だ。
食事や睡眠と同じように、ワークアウトは常に日々のルーティンの一部になっているとシュワルツェネッガーさんは話している。
「年を取るにつれ、からだをできるだけ維持するためにワークアウトをするようになりました」とシュワルツェネッガーさんはInsiderに語った。
筋肉を維持するのは、ゼロから筋肉をつけるよりも遥かに簡単だと、パーソナルトレーナーのルーク・ウォーシントン(Luke Worthington)さんはInsiderに語っていた。ただ、40歳を超えると筋肉量は徐々に減り始めると、栄養士の二コラ・ラドラム・レイン(Nichola Ludlam-Raine)さんは指摘している。
「毎日30分のメンテナンス・トレーニング… ただ、重要なのはわたしがそれを常に定期的にやってきたということです」とシュワルツェネッガーさんは語った。
1日5時間のワークアウトをしていたことも
オーストリアで10代の頃からウエイトリフティングを始めたシュワルツェネッガーさんは1970年、23歳で世界で最も権威あるボディビル大会と考えられている「ミスター・オリンピア」で史上最年少で優勝した。
その後、1970年から1980年の間に、さらに6回優勝している。
大半の人に比べればまだまだ活動的なシュワルツェネッガーさんだが、現在の運動量はかつてのトレーニングとは比べ物にならない —— ボディビルダー時代のシュワルツェネッガーさんは1日5時間ウエイトを上げていたという。
1985年撮影。
Harry Langdon/Getty Images
その運動量も次第に減っていき、シュワルツェネッガーさんは自身の目標や演じる役に合わせて自身のトレーニング量を調整するようになったと語った。
例えば、1976年公開のコメディ映画『ステイ・ハングリー』では、監督から30ポンド(約14キロ)減量するよう言われたという。
「ボディビルとウエイトリフティングの素晴らしいところは、ニーズが何であれ、自分のからだの形を思ったように変えることができるところです」とシュワルツェネッガーさんは話している。
ミスター・オリンピアで優勝した直後にキャスティングされた1982年公開の映画『コナン・ザ・グレート』では、ジョン・ミリアス監督から「もう少しだけ丸く、筋骨たくましくない」感じになってほしいと言われたという。
彼のからだが普通の人というより、あまりにもボディビル選手に見えたからだとシュワルツェネッガーさんは語った。
フィットネスはチェスに似ている?
シュワルツェネッガーさんはフィットネスをチェスになぞらえて、さまざまな選択肢があると話した。
体型を変えたい、成果を出したい、健康上の目標を達成したい… 目的は何であれ、正しいトレーニングと食事で達成することが可能だとシュワルツェネッガーさんは言う。
「サプリメントや食事同様、取り入れる動き、エクササイズ、トレーニング指針の選択肢は数多くあります」
そう語るシュワルツェネッガーさんは2018年、NBAのレブロン・ジェームズ選手とともにスポーツ・サプリメント会社「Ladder」を立ち上げた。
「体重を増やしたい、減らしたい、維持したい、もっと体力をつけたい… 目的は何であれ、わたしたちは自分の体形を変えたり、調整することができます」とシュワルツェネッガーさんは話している。
(翻訳、編集:山口佳美)