史上最高額、約184億円で落札されたメルセデスを見てみよう…1950年代のレースカーのプロトタイプ

• とても希少なメルセデス・ベンツが、招待制のオークションで1億4200万ドル（約184億円）で落札された。
• この1955年式のレーシングカーは、オークションで落札された史上最高額の車になった。
• RMサザビーズによると、すべてのオークションで落札されたアイテムの中でも最も価値あるものの一つだという。

67年前に製造された希少なメルセデス・ベンツが1億4200万ドル（約184億円）で落札され、オークションにおける史上最高額の車になった

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1955年式のメルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウト・クーペは、1956年シーズン向けに製造されたレースカーのプロトタイプだ

これまでの落札最高額を9500万ドル（約122億円）も高い価格で塗りかえた

それまでの最高額は2018年に4800万ドル（現在の為替レートで約62億円）で落札された1962年式フェラーリ250GTOだと、両方の販売に携わった競売会社RMサザビーズが発表した

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RMサザビーズによると、この車はすべてのオークションの過去最高落札額トップ10にも入るという

メルセデス・ベンツは300SLRを、ドイツ・シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ博物館で5月5日に開催されたオークションにかけた

クラシックカー専門ディーラーのサイモン・キッドソン（Simon Kidston）が匿名の買い手に代わって、この車を落札した

300SLRはわずか2台しか製造されておらず、この車はそのうちの1台であり、非常に価値が高い

公平に見て、この車はとてもゴージャスだ

このクーペはレースに使われたことはないが、メルセデス・ベンツのレースカーの設計者として知られるルドルフ・ウーレンハウト（Rudolf Uhlenhaut）が社用車として使用していた

直列8気筒エンジンのこの車は、およそ300馬力

RMサザビーズによると最高速度は時速180マイル（約290km/h）で、当時の公道を走行できる車の中で最も速いものの一つだ

300SLRクーペは、オープントップの300SLRレースカーのハードトップ版として開発された

SLRクーペは2台とも、新車のときからメルセデス・ベンツのプライベートコレクションになっている

売却されたのは、赤い内装から｢レッド｣のニックネームがつけられている車で、走行距離は6000kmを少し越えただけだ

もう1台の｢ブルー｣は、メルセデス・ベンツ博物館に引き続き展示されている

300SLRは、300SLとは違う。1950年台に製造された300SLは入手が比較的容易で、その価値は100万ドル（約1億2900万円）だ

なぜメルセデス・ベンツは、この希少で同社の歴史を象徴する車を手放したのだろう

それには正当な理由がある

メルセデス・ベンツは、収益を環境科学や脱炭素化についての教育・研究支援のための基金設立に使うと述べている

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［原文：See the $142 million Mercedes that just became the most expensive car ever sold］

（翻訳：Makiko Sato、編集：Toshihiko Inoue）