感謝祭の定番、ターキー! ミレニアル世代が「小さめ」を選ぶ、2つの納得の理由

サンクスギビング用のディナー

アメリカでは11月の第4木曜日、今年は22日がサンクスギビング(感謝祭)だ。

Shutterstock/Brent Hofacker

  • アメリカのミレニアル世代は、どうやらサンクスギビング(感謝祭)の食事には小さめのターキーがいいと考えているようだ。これを受けて、大きめの七面鳥に対する需要が低下していると、ブルームバーグは15日に報じた。 
  • これは、ミレニアル世代が無駄を減らしたい、社会的責任を果たしたいと考えているためだと業界の専門家は言う。
  • アメリカではここ数十年、家庭の規模が縮小していて、これが小さめの七面鳥を"より適切な選択"にしている。

アメリカのミレニアル世代は、どうやらサンクスギビングの食卓を控えめにしたいようだ。

ブルームバーグによると、上の世代に比べて、環境や社会的責任に対する意識が高いと見られるこの世代は、30ポンド(約13.6キログラム)もある巨大なターキーがメインの食事にうんざりしていて、無駄を減らし、動物虐待を避けるために、サンクスギビングには小さめのターキーを選択しているという。

雄鶏よりも小さな雌鶏の在庫は1年前よりも8.3%減っていると、ブルームバーグはアメリカ農務省のデータを引用して報じた。一方で、より大きな雄鶏の在庫は6.9%増えている。

「ターキーが30ポンドにまで育つのは自然なことではないと、人々は理解し始めています」と、ニュージャージー州ユニオンで食料品を販売しているダルタニャン(D'Artagnan LLC)の共同創業者でオーナーのアリアーヌ・ダギン(Ariane Daguin)氏はブルームバーグに語った。「一般的には、それは鶏たちが動き回れないような場所に閉じ込められているということで、だからこそ鶏たちはあれほど太っているのです」

結果として、売り手は今年のサンクスギビングに向けて、小さめの七面鳥を売り出し始めた。

例えば、食材宅配サービスのHelloFreshはサンクスギビング向けに8~10人用のミールキットを販売、そこに含まれるターキーは12ポンドもしくは14ポンドだ。

ブルームバーグによると、このトレンドはアメリカの家庭の規模が小さくなるにつれ、食べさせるべき口の数が減っていることによって、さらに加速している。

国勢調査局のデータによると、アメリカでは2017年、1人もしくは2人世帯の割合は62%だった。1960年にはその割合は41%だった。さらに、ミレニアル世代では晩婚化も進んでいて、独身世帯の数は増加している。

そして、食事を出す側も無駄を出したくはない。アメリカではサンクスギビングの週に毎年、2億ポンド(約9万トン)前後のターキーが捨てられていると、ブルームバーグは自然資源防衛協議会(NRDC)のデータを引用し、書いている。

これは、ファストファッションの代わりに古着を選び、リセールのためにより多くの衣料品を寄付し、社会に対してより意識高くありたいミレニアル世代の全般的なトレンドの一部だ。

[原文:Millennials' habits are bringing a major change to Thanksgiving dinner]

(翻訳、編集:山口佳美)

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