10月27日(金)から、いよいよ「iPhone X」の予約が始まる。iPhone Xは製造が思うようなペースで進んでいないという報道が各所でなされ、当初は相当に品薄になるのではないかというのが業界一般の見方だ。
9月22日に発売になったiPhone 8は、販売が苦戦していると伝えられる。これについて、10月18日のNTTドコモの冬春モデル発表会後の囲み取材で吉澤社長は、
「(iPhone 8は)iPhone 7に比べ、同じ期間で比べると、(実売状況は)7割前後。数としてはそこまで出ていない」
と、現時点ではiPhone 7ほどの勢いはないと認めた。
10月18日の冬春モデル発表会にて、囲み取材に答えるNTTドコモの吉澤和弘社長。
その要因として「iPhone Xをお待ちになっているお客様がかなりいるのではないか」(吉澤社長)と、ある種の買い控えが起きているという見方だ。
また、この発表会時点ではどこまでの数を入荷できるのか、また品薄になったとしてどれくらい待てば供給されるのかも、今の段階ではなんとも言えないと説明する。
iPhone Xをめぐっては、キャリア版の本体価格もまだ不透明な部分が多い。3キャリアで価格を発表しているのはNTTドコモのみ。auとソフトバンクは、両者様子見の状況でここまできた。昨年のiPhone 7のジェットブラックの時を超えるような争奪戦になるのかはまだ未知数だが、とはいえ当初の品薄は覚悟していた方が良さそうな状況だ。
予約の開始は10月27日(金)午後4時01分から。各キャリアや量販店などの特設ページで予約できるようになる。価格がどうなるのか含め、iPhone Xの話題が気になる1週間になりそうだ。
(文・伊藤有)