松本清張ミステリー時代劇

1 2 3 4

「大黒屋」
江戸で補佐として町の情報を集める下っ引き・幸八（塩谷瞬）は、親分の惣兵衛（せんだみつお）が、近頃、同業者にお株を奪われ、暇を持て余していることに気を揉んでいた。ある日幸八は、穀物問屋「大黒屋」の表戸で、人相の悪い男・留五郎（ナカムラアツシ）が女中・おくま（山村美智）に厄介払いされるのを目撃し、違和感を覚える。留五郎は、大黒屋の主人・常右衛門（三浦浩一）が煮え切らない態度なのをいいことに、その妻・すて（橘実里）に横恋慕し、手籠めにしようとしていた。そんなある朝、留五郎の惨殺死体が発見される。その傷跡は刀ではなく鍬(くわ)の跡であった。複数犯と睨んだ幸八は、大黒屋での出来事もあり、店の人間に目をつけるが、手がかりは掴めない。しかし、地道な聞き込みから留五郎殺しのからくりに気づき、犯人に辿り着く。そして、それにより、内密に行われていたある大罪も発覚する。

下っ引き・幸八　　　　　　……　　塩谷瞬
岡っ引き・惣兵衛　　　　　……　　せんだみつお
常右衛門の妻・すて　　　　……　　橘実里
大黒屋のお手伝い・おくま　……　　山村美智
大黒屋の主人・常右衛門　　……　　三浦浩一

【原作】　松本清張「大黒屋」（講談社文庫「彩色江戸切絵図」所収）
【脚本】　森岡利行、大前智里
【監督】　森岡利行
【プロデューサー】　瀧川治水、山本和夫
【製作】　ＢＳジャパン、ドラマデザイン社

スターダスト☆レビュー「おぼろづき」（テイチクエンタテインメント）