習近平氏の名前が16回登場、お気に入りスローガンも-政府活動報告
Zheping Huang、Josh Xiao-
李強首相が5日に全人代で読み上げた政府活動報告を分析
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今日の中国における習氏の支配力が浮き彫りに
習近平国家主席(共産党総書記)の名前が、今年の全国人民代表大会(全人代)での政府活動報告で16回登場した。10年余り前に党総書記に就任してから最も多く、習氏の卓越した地位を浮き彫りにした。
ブルームバーグが集計したデータによると、李強首相が5日に読み上げた同報告で習氏の名前に言及した回数は、前任の李克強首相が行った計10回の政府活動報告でのいずれをも上回った。李克強首相が報告で習氏の名前に最も多く触れたのは2018年と23年で、ともに14回だった。李克強氏は昨年10月に上海で死去した。
投資家や中国ウオッチャーは、中国当局の経済・政治面での優先事項を探る手掛かりとして政府活動報告を詳細に分析する。政府は今年の成長率目標を5%前後に設定した。
習氏は2012年に党総書記に就任して以来、毛沢東後の中国指導者の誰よりも権力を蓄えてきた。国家主席の任期を撤廃し、最高幹部には李強氏のような忠誠心の強い人物を集めた。
李首相はまた、政府活動報告で「質の高い発展」というフレーズに25回言及。17年に習氏が使い出してから最多となった。
「新たな質の生産力」というフレーズも、今回の報告では初めて登場した。李首相は技術と産業革新を成長の新たなけん引役にするとの文脈でこの言葉を使った。
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原題:Xi’s Name, Favored Slogan Dominate Key Government Report(抜粋)
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