ＪＰモルガン、ミリー前米統合参謀本部議長を上級顧問に起用

米銀ＪＰモルガン・チェースは、米統合参謀本部議長を務めたマーク・ミリー退役大将を上級顧問に起用すると明らかにした。

　　ジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は15日の文書で従業員に対し、ミリー氏は世界各地の危険な状況について同行の取締役会や上級幹部、顧客に助言を行うと説明。ミリー氏は40年余り米軍に在籍していた。

　　ダイモン氏は、ミリー氏の助言により「当行のビジネスや当行がサービスを提供する地域社会に影響を与え得る地政学的問題やその他のリスク・機会をより的確に予測し、対処することが可能になる」との見方を示した。

　　ウォール街では、世界的な緊張やその他の新たな脅威に対処するため元軍指導者やホワイトハウスのスタッフ、外交官、サイバーセキュリティー当局者、さらにはスパイだった人物らが起用されており、ミリー氏もそのリストに加わることになる。

　　ダイモン氏は昨年の株主宛ての書簡でインフレや金利について、潜在的な国際紛争やサイバー攻撃、核拡散、市場の混乱ほど心配していないと指摘していた。

原題：JPMorgan Hires Retired General Mark Milley as Senior Adviser（抜粋）