債券は下落、日銀の早期政策修正に警戒強い-相次ぐ入札日程も不安視
日高正裕
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29日の債券相場は下落。日本銀行の早期政策修正に対する警戒感が根強く、売りが優勢となった。このところ国債の入札が低調なため、30日以降に行われる入札への不安も重しになった。
新発国債利回り(午後3時時点)
先物 | 2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
146円27銭 | 0.050% | 0.300% | 0.720% | 1.540% | 1.835% | 2.075% | |
前週末比 | 7銭安 | +0.5bp | +0.5bp | +0.5bp | +1.5bp | +2.0bp | +1.0bp |
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、日銀が3月か4月にマイナス金利解除に踏み切るとの見方が強い中、タイトなスケジュールで国債の入札が続くため、「国内投資家は皆、債券投資に慎重になっている」と指摘。年度末に向け「金利の上昇余地を探る展開が続く」との見方を示した。
1月に行われた利付き国債入札はいずれも低調な結果に終わった。30日の2年債入札以降、2月末まで流動性供給入札とクライメート・トランジション債を含め、2営業日に1回の頻度で入札が予定されている。
日銀は午前の金融調節で定例の国債買い入れオペを通知。対象は残存期間3年超5年以下、5年超10年以下、25年超、物価連動債で、いずれも前回の買い入れ額を据え置いた。
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