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セールスフォース株急伸、強気の見通し示す-投資家の懸念後退か

更新日時
  • 24年1月期の営業利益率は約27%の見通し-市場予想22.4%
  • 自社株買いプログラムを200億ドルに拡大した

クラウドベースの顧客管理(CRM)ソフトウエアを手掛ける米セールスフォースは今年度の業績について予想以上に強気の見通しを示した。また自社株購入を拡大する計画も明らかにした。主要なアクティビスト(物言う投資家)からの圧力が緩和する可能性がある。

  1日の発表資料によると、2024年1月期の営業利益率は約27%の見通し。これはブルームバーグ集計のアナリスト予想平均の22.4%を上回る水準だ。最近の人員削減などが寄与した。同社は自社株買いプログラムを200億ドル(約2兆7200億円)に拡大したことも明らかにした。

  株価は通常取引後の時間外取引で一時16%上昇した。

Bouncing Higher | Salesforce jumped in extended trading after its earnings report
 
 

  営業利益率の見通しは、数年にわたって成長をより重視してきたセールスフォースにとって今や収益性が最大の優先事項であることを示唆する。株主は、積極的な採用や大型買収を約5年間手掛けてきた同社に経費削減を求めている。

  エリオット・キャピタル・マネジメントやスターボード・バリューなど少なくとも5アクティビストがここ数カ月にセールスフォース株の保有を開示。アクティビストが台頭する前の昨年9月時点で同社は、利益率が26年度までに25%に達するとの見方を示していた。

Aggressive Margin Target

Salesforce surprised markets with a bullish profitability outlook

Source: Salesforce, Bloomberg

Fiscal years shown

  22年11月-23年1月(第4四半期)は売上高が83億8000万ドルと、14%増加。市場予想の9.2%増を上回る伸びを示した。一部項目を除いた1株利益は1.68ドル。市場予想は1.36ドルだった。

  短期需要の指標となる受注残は11-1月期に11%増の486億ドルだった。同社は2-4月(第1四半期)の売上高が約82億ドル、調整後1株利益は1.60ドル以上との見通しを示した。ともに市場予想を上回った。

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原題:Salesforce Jumps After Upbeat Outlook Eases Investor Fears (3)(抜粋)

(2段落目以降に最新の株価や背景を追加して更新します)
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