コンテンツにスキップする
Subscriber Only

セールスフォース、通期利益見通しを上方修正-時間外取引で株価上昇

  • 通期利益は一部項目を除いたベースで4.74-4.76ドルへ
  • 2-4月期の売上高は24%増の74.1億ドル、市場予想上回る

クラウドベースの顧客管理(CRM)ソフトウエアの米セールスフォース・ドットコムは5月31日、通期の利益予想を上方修正した。マクロ経済が不安定でもビジネスソフト需要が持ちこたえていることを示唆した。株価は時間外取引で約6%上昇した。

  発表資料によれば、通期1株利益は一部項目を除いたベースで従来予想から0.12ドル高い4.74-4.76ドルを見込む。売上高は最大318億ドル(約4兆円)と予想した。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均では、通期1株利益は4.68ドルと見込まれていた。

  セールスフォースは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期を通じて人材採用と高い増収ペースを維持。メッセージング・プラットフォームを手掛けるスラックを277億ドルで買収してビジネスの生産性を向上する製品を拡充した。ただ、インサイダーの報道によれば、同社もテクノロジー業界の同業他社と同様に先月、経費抑制のため採用と出張のペースを落としたという。

Steady Climb

Salesforce revenue has grown over 20% nearly every recent quarter

Source: Bloomberg

  2-4月(第1四半期)の売上高は24%増の74億1000万ドルで、アナリスト予想を上回った。1株利益は一部項目を除いたベースで98セントで、アナリスト予想平均は95セントだった。

  31日の米株式市場時間外取引でセールスフォースは一時170.89ドルに上昇。通常取引終値は160.24ドルだった。

原題:

Salesforce Raises Profit Forecast on Resilient Enterprise Demand(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE