オオニワゼキショウ 大庭石菖
Sisyrinchium iridifolium Kunth
単子葉類 キジカクシ目 アヤメ科 ニワゼキショウ属

北米原産の多年草。各地の芝生や路傍に広く帰化している。高さ 20〜30 cm ほど。葉は単面葉、線形、基部は茎を抱く。

花期は5〜6月、枝先に細い花柄をだして直径約 1 cm ほどの花をつける。花被片は6個、薄青紫色で紫色の筋があり、基部は黄色。花被片裏面の紫色の筋は目立たない。 雄しべは3個、雌しべは1個で花柱は3裂する。子房下位。果実はさく果、紫褐色、球形、直径約 5 mm。3室で熟すと3裂する。

類似種のニワゼキショウの花は直径 1.5 cm ほどでやや大きく、花被片は白色または紫色、裏面の紫色の筋が目立つ。また果実はやや小さい(直径約 3 mm)。

北米にはニワゼキショウ属が70〜150種も知られ、自然雑種や変種も多いため、その分類は混乱している。オオニワゼキショウにどの学名をあてるべきなのかもはっきりしていない。ニワゼキショウとの間の雑種ができることもあり、アキマルニワゼキショウとよばれる。