1. ブラシノキ、2. ワックスフラワー.
フトモモ科 Myrtaceae
種子植物 被子植物 真正双子葉類 バラ目群 フトモモ目

低木から高木。テルペンをもつ。葉はふつう対生ときに互生まれに輪生、単葉、革質で油点をもち、鋸歯を欠く。托葉は微小または欠如。

花序は有限だがときに無限状、または単生。花は両性、放射相称。花托筒が発達。萼片は4〜5枚、離生または合生、つぼみのとき瓦重ね状または擦り合わせ状。花弁は4〜5枚、離生または合生、つぼみのとき瓦重ね状。雄しべはふつう多数、離生または基部で合成して4〜5体雄しべを形成。つぼみのとき内側に曲がっている。しばしば葯隔の先端に腺体がある。花粉はふつう三溝孔粒。子房は下位、ふつう2〜5心皮性で合生心皮、中軸胎座で各室に2〜多数の胚珠がつくが、まれに1室で基部に2個の胚珠がつく。胚珠は倒生または湾生、珠皮は1または2枚。花柱は1本。蜜腺は花托筒の内壁または子房上部にある。

果実は胞背裂開さく果または液果、1〜多数の種子を含む。種子は胚乳を欠き、大きな胚をもつ。

熱帯から南半球温帯域に分布する。144属3100種ほどが知られる。代表的な種として、ユーカリ、ブラシノキ、フトモモ、ワックスフラワーなどがある。