アフガニスタン西部で再び強い地震 死傷者も
アフガニスタン西部ヘラート州で11日午前5時11分ごろ、マグニチュード(M)6.3の強い地震があった。死傷者が出ている。アフガニスタンでは7日にも2度の強い地震があり、同州だけで1000人以上が死亡している。
国連児童基金(ユニセフ)によると、7日からの地震で死亡したアフガニスタン人の90%が女性や子供だという。
今回の震源地は州都ヘラートから北に28キロほどの地点。この地震で少なくとも1人が死亡した。保健当局は100人以上が負傷し病院の搬送されたと発表した。
地震の影響の全体像はまだ分かっていない。現地では多くの人々が7日の地震によって家を壊され、外で寝泊まりしていたという。
ヘラート州知事は、大きな被害が出ていると述べている。多くの電力網や通信網が機能していない。支援団体は、毛布や食料といった物資も不足していると話している。
建物が残っているヘラート中心部の住民は地震発生時、叫びながら飛び起き、家から走って逃げたと語った。
「この数日間寝られていなかったので、深い眠りについていた」と、この住民は話した。
また、「こんなにも死を身近に感じたことはない」と言い、最初の地震以降、多くの人がテントを張って暮らしている郊外まではだしで走ったと語った。
7日の地震は、ヘラートから40キロほど離れた農村地域ジンダジャンを襲った。
この地域の村を撮影した画像では、地震に耐えられなかった住宅ががれきになっている様子がうかがえる。
アフガニスタンでは地震が頻発している。ユーラシアプレートとインドプレートがぶつかる地点の近くに位置するヒンドゥークシュ山脈は、特に地震が多い。