プーチン氏、「軍事作戦」実施を表明 ウクライナ外相「侵攻始まった」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は24日朝(日本時間同日正午前)、テレビ演説で、ウクライナ東部ドンバス地域で「特別軍事作戦」を実施すると発表した。
ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、「プーチンがウクライナへの全面侵攻を開始した。平和だったウクライナの都市が攻撃されている。これは侵略戦争だ。ウクライナは自衛し勝利する。世界はプーチンを止めなくてはならない。行動の時だ」とツイートした。
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プーチン氏は演説で、ウクライナとロシアの衝突は「避けられない」とし、「時間の問題でしかない」と述べた。一方で、ウクライナを占領する「計画はない」と主張。ウクライナ国民は、国政を担う人物を「自由に選ぶ」ことができるとした。
また、ウクライナ東部に展開している同国軍の兵士に対し、武器を置いて家に戻るよう強く要求。流血の事態になれば、ウクライナが責任を問われることになると警告した。
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ウクライナ国内で爆発音
プーチン氏は、「正義と真実」はロシア側にあると主張。何者かがロシアに攻撃を仕掛ければ、ロシアは「瞬時に」対抗するとした。
さらに、ロシアの行動は自衛のためであると強調。ウクライナ軍の兵士に向け、兵士らの父親や祖父はネオナチを助けるために戦ったわけではないと語りかけた。
ウクライナ東部ドネツク地域で取材しているBBCのサラ・レインズフォード東欧特派員は、日本時間の24日正午前、「(同地域の)クラマトルスクでたった今、大きな爆発音がした」とツイートした。
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首都キーウ(キエフ)で取材しているポール・アダムズ記者も、「遠方での爆発音」を5、6回聞いたと伝えた。また、ウクライナの他の場所でも爆発音がしているとの報道があるとした。
現地メディアは、キーウのボルィースピリ国際空港の近くで24日に銃声が聞こえたと伝えている。
プーチン氏の演説が放送されたころ、国連のアントニオ・グテーレス事務総長はツイッターでメッセージを発表。「今夜、私が心から言いたいことは1つだけだ。プーチン大統領、軍にウクライナを攻撃させないでほしい。平和にチャンスを与えてほしい。あまりに多くの人がすでに死んでいる」と訴えた。
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