2023.08.24

2023年中国人に最も人気な海外旅行先、日本は第二位

中国旅行研究院が発表した「2023年上半年出境旅游大数据报告」

2023年の春節休みが明けてから、Wechatモーメンツで海外旅行の投稿が度々見られるようになりました。旅行先の多くは東南アジア諸国、そして欧州やオセアニア、南米もありました。コロナ禍前よりも盛り上がりが感じられ、これぞ「リベンジ旅行」と呼ばれるものでしょうか。果たしてどれくらいの人々がどこの国に行っているのでしょうか?

7月28日、中国旅行研究院は「2023年上半期の海外旅行ビッグデータレポート」を発表し、その中から答えを見つけることができました。

1、2023年上半期、中国の海外観光客数は4037万人、海外旅行市場は「近所から遠方へ」。

国家民航局のデータによると、上半期の国際線航空路線の観光客輸送量は2019年同時期の水準に比べて23.0%しか回復していませんでしたが、6月の国際航空輸送の観光客数は2019年同時期の41.6%まで回復しています。国際便の増加に伴い、これからビジネス旅行、親族訪問、卒業旅行、夏の学習旅行など、海外旅行への需要が増えつつあり、順調な回復を遂げるでしょう。

データによると、上半期の海外観光客数は合計4037万人になりました。目的地としては距離が近いエリアへの旅行が最初に回復し、観光客の約94%はアジア地域に集中しています。

2023 上半期、海外旅行先
データソース:中国旅行研究院が発表した「2023年上半年出境旅游大数据报告」

2、中国人の旅行先はアジアが多く、国別では日本は2位

交通やビザの手続きが簡便であり、豊富な観光資源を持つアジア地域がへの旅行が人気です。人気のある目的地としては、中国香港、中国マカオ、中国台湾を除くと、タイが1位、日本は2位となっています。韓国、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、ベトナムなどの周辺国も依然として高い人気を保っています。欧米なども長距離の旅行先として急速に回復しており、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツなどがランクインしています。

2023年上半期 中国人観光客の旅行先の地域シェア
データソース:中国旅行研究院が発表した「2023年上半年出境旅游大数据报告」
2023上半期、アウトバウンド人気旅行先TOP20
データソース:中国旅行研究院が発表した「2023年上半年出境旅游大数据报告」

3、経済が発展している省や都市の観光客が海外旅行の主力となっている

2023年上半期の海外観光客の主な居住地は、経済的に発展しており収入水準が比較的高い省や都市に集中しています。広東、上海、北京、江蘇、浙江、福建などの省や都市からの観光客が海外旅行の主力で、中でも広東省の観光客の割合は67.56%に達しています。北京、上海、広州、深圳などの一線都市からの観光客数は、全体の35.6%を占めております。

今年上半期、中国各省における海外観光客源の割合
データソース:中国旅行研究院が発表した「2023年上半年出境旅游大数据报告」

2023年上半期中国大陸の訪日観光客は2割以下、団体ツアーが開放されてなかったことも起因

日本観光庁のデータによると、今年上半期の訪日観光客数は1000万人を超え、 現在日本を訪れる観光客数が最も多い国は韓国でした。
2022年6月と比較すると、中国観光客は14倍に増加しています。中国で最も多くのビザを発給する在上海日本国総領事館によると、6月のビザ発給数は2019年平均の約80%に戻りました。
また、8月9日のニュースによると、中国は日本への団体旅行を再開し、国慶節連休中は現地のホテルも予約が埋まり始めています。中国本土から日本への旅行者数は、下半期に大きく伸びると予想されています。

中国観光客に最も人気な日本の都市

今年の4月5日から、日本は中国人観光客の入国制限を緩和しました。 周りの友人たちも仕事や留学、旅行と次々と日本に行っていました。中国人観光客がよく訪れる日本の都市はどこなのか知りたくなり、ある調査データを目にしました。
Klook Travel Technology(香港)が中国人ユーザーを対象に行ったオンライン調査によると、東京がトップで、北海道、京都がそれに続き、大阪が僅差で続いています。

経済の回復や航空便の増加、ビザ政策に伴い、中国人観光客の訪日人数は急速に増加していくでしょう。これは日本ブランドにとってもビジネスチャンス。

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