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テーマ : 浜松市

ユーグレナと佐川急便 バイオ燃料で輸送 浜松拠点に

 バイオベンチャーのユーグレナ(東京都)と佐川急便は6日、二酸化炭素(CO2)排出量削減に向け、ユーグレナの商品などを運ぶトラックでバイオディーゼル燃料「サステオ」を活用する取り組みを浜松市で始めた。電子商取引(EC)向け配送拠点の一つを置く関係で、同市中区の佐川急便浜松営業所でトラックの出発式を行った。

次世代バイオ燃料を活用したトラックの出発式に臨む佐川急便の森裕一郎執行役員(右)とユーグレナの尾立維博執行役員=6日午前、浜松市中区の佐川急便浜松営業所
次世代バイオ燃料を活用したトラックの出発式に臨む佐川急便の森裕一郎執行役員(右)とユーグレナの尾立維博執行役員=6日午前、浜松市中区の佐川急便浜松営業所

 荷主のユーグレナ、輸送事業者の佐川急便、消費者の3者がバイオ燃料の費用負担で協力する「サステナブル配送プロジェクト」の一環で、国内初の試み。
 ユーグレナが製造するサステオは使用済み食料油や微細藻類が原料。今回はバイオ燃料20%、石油由来の軽油80%を混合した燃料約3千リットル分を、通常の軽油と置き換えた。試算では、CO2排出を約1・5トン削減できるという。
 約3倍のコスト増となるが、ユーグレナの特設サイトで6月下旬から消費者に1件千円から協力を募り、まず300件の賛同を得た。消費者の支援額と同額を2社がそれぞれ拠出した。
 佐川急便浜松営業所では、小型から大型まで約100台のトラックの一部で利用し、敷地内のタンクから給油して走行する。
 プロジェクトは年末まで最大1千件をめどに継続する(現在584件)。出発式に臨んだ佐川急便の森裕一郎執行役員は「カーボンニュートラル実現に向けてさらなる環境への配慮が必要。3者で協力し、社会課題解決につなげたい」と述べた。ユーグレナの尾立維博執行役員は「コストが高くなる課題はあるが、地球に住む全員で意識を変えていく必要がある。小さな一歩だが広げていきたい」と語った。

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