松明道中や火渡り 袋井・可睡斎で「火まつり」 炎に家内安全願う

 袋井市久能の可睡斎で15日夜、火防大祭「秋葉の火まつり」が営まれた。「松明(たいまつ)道中」や心身の諸悪を焼き尽くすことで御利益が得られるとされる恒例の火渡りなどが行われ、大勢の参拝者でにぎわった。

火渡りに挑戦する参拝者=袋井市の可睡斎
火渡りに挑戦する参拝者=袋井市の可睡斎
境内へと続く松明道中の炎(90秒間露光)
境内へと続く松明道中の炎(90秒間露光)
火渡りに挑戦する参拝者=袋井市の可睡斎
境内へと続く松明道中の炎(90秒間露光)

 火伏せの仏「秋葉三尺坊大権現」をまつり、火防信仰で知られる同寺伝統の祭典。午後7時半ごろ、御神火を移したたいまつを手に参道を歩く「松明道中」が始まり、地域住民や消防団員らが防火の願いを込めてたいまつを護摩壇へと納めた。
 白装束の行者「大膳講」による神事の後、境内に護摩木を並べて長さ5メートルほどの火渡りの道をつくった。子どもから高齢者まで約500人が、素足で炎の残る道へ踏み出し、無病息災や家内安全を祈願しながら歩いていった。
 同市立山梨こども園年少の平井亮有君(4)は、母の紗希さん(36)に見守られながら初めて火渡りに成功した。紗希さんは「子どもの成長を感じてうれしい。来年も家族が元気に過ごせるよう願っている」と話した。
 (浜松総局・山川侑哉)

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