4年ぶり大相撲焼津場所 ファン熱視線 静岡県出身力士の取り組みに拍手
大相撲の秋巡業「焼津場所」(同実行委員会主催)が12日、焼津市保福島の市総合体育館で開かれた。市内で4年ぶりとなる巡業に市民ら約2700人が訪れ、熱のこもった取り組みや稽古に声援を送った。
先場所優勝争いを引っ張った熱海市出身の熱海富士、焼津市出身の翠富士ら静岡県出身者を含む力士ら計約180人が参加。熱海富士対朝乃山、翠富士対宇良の地元勢と人気力士の対決、琴ノ若、若元春、貴景勝の三役力士の争いと熱のこもった取り組みに、ファンはくぎ付けとなった。静岡県出身力士のしこ名が呼ばれると、場内からはひときわ大きな拍手が起こった。
2人の力士が相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「初っ切り」なども行われ、ファンを楽しませた。力士がサインや握手、写真に気軽に応じる光景も見られ、人気力士の前には列ができた。
熱海富士、翠富士への質問コーナーでは、来場者から「目標とする力士は」「どうやったら強くなれるのか」「静岡でデートするならばどこへ行くか」などさまざまな疑問が寄せられた。両力士が地元の中学生らに稽古を付けるコーナーも設けられた。