池田(島田高出)、苦い代表デビュー 男子マラソン6位 杭州アジア大会

 男子マラソンの池田耀平(花王、島田高出)は2時間15分4秒で6位だった。先頭集団でレースを進めたが、残り5キロから優勝した何傑(中国)らに突き放された。

力走する池田耀平(左から4人目)。左から2人目は定方俊樹=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
力走する池田耀平(左から4人目)。左から2人目は定方俊樹=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
6位でゴールする池田耀平=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
6位でゴールする池田耀平=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
6位でゴールした池田耀平=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
6位でゴールした池田耀平=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
力走する池田耀平(左から4人目)。左から2人目は定方俊樹=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
6位でゴールする池田耀平=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)
6位でゴールした池田耀平=中国・杭州(本社臨時支局・二神亨)

ラスト5キロ「踏ん張れなかった」  【杭州=本社臨時支局・山本一真】初めて日の丸を背負った42・195キロで国際大会の厳しさを知った。男子マラソンの37キロ過ぎ。池田(花王、島田高出)は中国勢の仕掛けに食らい付けなかった。「誰もが国の威信を懸けて走る中で、自分には一番きついところで踏ん張る力がなかった」。2時間15分4秒の6位に沈み、ふがいなさをかみしめた。
 5キロラップが16分台で推移するスローペース。初マラソンで2時間6分53秒をマークした池田には余裕の展開のはずだった。だが、国内大会と異なりペースメーカー不在。序盤から細かいスピード変化が繰り返され「知らず知らずのうちに脚を使っていた」。淡々と先頭集団を走っていた表情が35キロ過ぎから一気に険しくなった。
 15日のパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」にも出場できたが、「日本代表の経験を成長につなげる」とあえて志願した今大会。目標の金メダルは逃したが、「こういう舞台でしか〝生きたレース〟は経験できない」と得たものはある。悔しさを糧に狙うのは、残り1枚となるパリ切符。「そこはぶれずに勝ちきりたい」と雪辱を誓った。

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