選挙ポスターどこに注目? 静岡デザイン専門学校生3人が評価【参院選しずおか】

 10日の投開票が迫る参院選。各候補者の遊説が熱を帯びる中、街中で見掛ける選挙ポスターは、有権者にとって候補者選択の重要な材料となる。どんなデザインが有権者の興味を引くのか-。静岡選挙区立候補者の各陣営が試行錯誤して制作したポスターを、静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)の生徒にデザインと若者の目線から評価してもらった。

参院選静岡選挙区に立候補した8氏の選挙ポスター
参院選静岡選挙区に立候補した8氏の選挙ポスター
選挙ポスターのデザインについて意見を交わす静岡デザイン専門学校の生徒=6月30日午後、静岡市葵区
選挙ポスターのデザインについて意見を交わす静岡デザイン専門学校の生徒=6月30日午後、静岡市葵区
参院選静岡選挙区に立候補した8氏の選挙ポスター
選挙ポスターのデザインについて意見を交わす静岡デザイン専門学校の生徒=6月30日午後、静岡市葵区

 評価したのはグラフィックデザイン科3年の田端健生さん(21)、貝嶋優梨さん(21)、山下実保さん(21)の3人。静岡市中心部の掲示板で各候補者の選挙ポスターに目を凝らし、顔の表情や文字の色、レイアウトなどについて意見を交わした。
 田端さんは自民新人候補と共産新人候補の党名と名前の大きさのほか、「暮らし」に触れたキャッチコピーに目を向けた。「伝えたい内容をシンプルにまとめていて読み取りやすい」と評した。
 貝嶋さんは、無所属現職の女性候補が背景色に水色を使ったことを挙げ「選挙なので爽やかな色合いは一般的に好印象を抱く」と分析した。国会での実績の記載があった無所属現職の男性候補については「これから期待できるというイメージを持たせているのでは」と読み解いた。
 山下さんは静岡選挙区の今回のポスターは、顔写真と名前を大きく使った「王道」と、「党名と政策を強調」するポスターの二つに分けられると指摘。政治団体名と政策を中心に掲げた諸派新人候補を「政策の内容が書かれていて、興味を持つきっかけになる」とみた。
 NHK党新人候補の2人については「文字のフォント(書体)がきれい」。無所属新人候補は、ポスター中央に配置した本人の笑顔に注目した。
 大半のポスターにインスタグラムやユーチューブ、LINE(ライン)などにつながるQRコードが載っていた。田端さんは「SNSやインターネットが主流の時代に合っている。ポスター1枚で完結するのではなく、外部サイトへのリンクが大事」と話した。

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