卓球 浜松修学舎、女子複「全国3枠」独占 静岡県高校総体

 

女子複 チーム3番手 まさかの頂点

女子ダブルス決勝で積極的なプレーを見せる浜松修学舎の山崎(後方)、中西組=静岡市中央体育館
女子ダブルス決勝で積極的なプレーを見せる浜松修学舎の山崎(後方)、中西組=静岡市中央体育館
卓球男子ダブルス決勝で安定した試合運びが光った静岡学園の田中(左)、溜組=静岡市中央体育館
卓球男子ダブルス決勝で安定した試合運びが光った静岡学園の田中(左)、溜組=静岡市中央体育館
女子ダブルス決勝で積極的なプレーを見せる浜松修学舎の山崎(後方)、中西組=静岡市中央体育館
卓球男子ダブルス決勝で安定した試合運びが光った静岡学園の田中(左)、溜組=静岡市中央体育館

 土壇場で持ち味の粘り腰を発揮した。女子の山崎、中西組は決勝で2セットを先取してから追い付かれる苦しい展開を制して頂点に。中西は「本番で練習以上の力を発揮できた」と声を弾ませた。
 全国切符3枚を独占した浜松修学舎で山崎、中西組は3番手。決勝で戦った杉山、小林組には練習でも勝ったことがなかった。
 勢いづく相手に対し、最終セット7-10の窮地からが真骨頂だった。ミスしたら負けの状態で中西が強打を決めると、連続得点でジュースに持ち込み競り勝った。カットマンの山崎は「声を掛け合い、思い切りの良さを出せたことが勝因」と振り返った。
 今大会で試合を重ねる中で無理に得点を決めに行かずドライブでコースを突く戦い方を自分たちで見つけた。中学時代からペアを組んでいるが、全国成績はベスト32が最高。山崎は「自信が付いた。全国総体でベスト8を狙いたい」と目標を上方修正した。
 

■男子複 田中・溜組 相手寄せ付けず


 確かな技術で相手を寄せ付けなかった。男子の田中、溜組はサーブとネットプレーが効果的で、危なげなく県タイトルを獲得した。
 2人は昨年の全国総体団体メンバーでベスト4入りに貢献した実力者。田中は「互いにラリーの強さが武器」と自己分析する。
 ともに手先の器用さを持つが、今大会はシンプルな攻撃を心掛けた。決勝は1セット目序盤こそ先行を許したものの、左利きの田中のサーブ、溜の相手の逆を突くプレーで、徐々に主導権を握った。
 「形勢が良くない時も消極的にならず自分たちの攻めを貫けた」と溜。安定感が増した教え子を、寺島監督は「練習の成果が表れ、細かい技術で上回った」と評価した。2人はシングルスと団体でも全国を目指す。田中は「昨年実感した2強の壁を破って団体で全国制覇し、個人でも表彰台に上がりたい」と大舞台へ思いをはせた。

 ▽男子ダブルス決勝
田中 溜(静岡学園) 3-0 岡田 中谷(浜松修学舎)
 ▽同3位決定戦
松岡 福光(静岡学園) 3-1 斎藤 市江(浜松修学舎)
 ▽女子ダブルス決勝
山崎 中西(浜松修学舎) 3-2 杉山 小林(浜松修学舎)
 ▽同3位決定戦
蟹江 長谷川(浜松修学舎) 3-1 河合七 森田(浜松商)
 ※男子は2位まで、女子は3位まで全国総体、男女とも4位まで東海総体へ。

 

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