⚽日本、韓国に敗れ1次リーグ2位 準々決勝はいきなり難敵、開催国カタール サッカー・五輪アジア最終予選

 【ドーハ共同】サッカー男子のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23(23歳以下)アジア・カップ第8日は22日、ドーハなどで1次リーグ最終戦が行われ、8大会連続の五輪出場を狙うB組の日本は韓国に0-1で敗れた。勝ち点6の同組2位となり、25日の準々決勝はA組1位の開催国カタールと顔を合わせる。

韓国戦の後半、シュートを阻まれる細谷(中央)=ドーハ(共同)
韓国戦の後半、シュートを阻まれる細谷(中央)=ドーハ(共同)

 2連勝で1次リーグ突破を決めていた同士の一戦。日本は後半30分にCKからヘディングで先制を許すと、その後の猛攻でも逸機が続いた。勝ち点9でB組1位となった韓国はA組2位のインドネシアと対戦する。
 C組はイラクが1位、サウジアラビアが2位で突破した。大会3位までが五輪出場権を獲得し、4位はギニアとのプレーオフに回る。

【1次リーグ】
▽B組
韓国(9) 1(0―0 1―0)0 日本(6)
▽得点者【韓】キム・ミンウ(後30分)
 (共同)

 【評】日本は逸機が響き、無得点で敗れた。前半は5バック気味に守る韓国を攻めあぐねる場面が目立ち、スピードを生かした相手の攻撃に手を焼いた。後半30分に右CKから頭で先制されると、その後はサイドの深い位置に何度も進入してゴールに迫ったが、実らなかった。藤田の鋭いシュートは相手にブロックされ、佐藤のヘディングは枠に当たった。
 (共同)


シュート2倍 1点遠く  予想外の3バックで臨んできた韓国は前半、中央を締めて、リスクを避ける戦い方をしてきた。日本はこれに付き合ってしまう。ベンチから戦況を見ていた松木は「後ろでボールを動かし過ぎ」と指摘。前線の選手がDFラインの裏に抜ける動きをしても、パスが出ることは少なかった。
 先に韓国が選手交代で主力を投入し、攻防が激しくなった。日本も松木を入れてから前への推進力が増した。先手を取られた後も果敢にゴールに迫り、放ったシュートは相手の倍以上。終了間際、佐藤のヘディングシュートはポストを直撃するなど1点が遠かった。
 1次リーグの3試合でGK山田大を除く全員を起用したことについて、大岩監督(清水商高出)は「プラン通り」と明かした。好機が多かったことを評価し、「目標としてはっきりしていることは勝ち上がること。引きずっても仕方ない」と受け止めた。
 控室では、選手たちから切り替えを促す声が多く上がったという。準々決勝は開催国カタールが相手。山本は「どアウェーの雰囲気を味わえるのはめったにない。力に変えてやる」と覚悟を示した。
 (ドーハ時事)

敗戦をプラスにできるメンバー  山本の話 五輪の出場権を取って、「この1敗でチームがまとまった」「この集団が強くなった」という話をできるようにしたい。それができるメンバーだと思っている。
 (共同)

奮起求められる攻撃陣 FWまだ得点なし  【ドーハ時事】サッカー男子のパリ五輪アジア最終予選を兼ねるU―23(23歳以下)アジア・カップで、日本は25日の準々決勝で開催国カタールと当たる。負けたらその瞬間、8大会連続12度目の五輪への道が閉ざされる一戦。解消すべき課題は決定力不足だ。
 22日の1次リーグB組最終戦。日本は韓国との全勝対決に0-1と屈し、同組2位で終えた。3試合で挙げた3得点は、積極的にゴール前に顔を出した松木(FC東京)と川崎(京都)の両MF、セットプレーから頭で決めたDF木村(鳥栖)によるもの。どれも好材料であることは間違いないが、まだ結果が出ていないFW登録の選手には物足りなさを感じてしまう。
 韓国戦で後半終盤に入った細谷(柏)はアラブ首長国連邦戦に続いて、ゴール前で仕留められなかった。「数字がない。しっかり向き合わないといけない」。決めるべき人が決めれば、チームはぐっと乗っていける。

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