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円楽最後の弟子、三遊亭王楽が真打ちに昇進

2009年5月7日

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 落語の三遊亭王楽(31)がこの秋、真打ちに昇進する。円楽の弟子はこれで全員真打ちになる。

 「円楽最後の弟子」として早くから注目され、入門直後から前座ネタではなく真打ち向きの大ネタを続けざまに教わった。寄席に出る機会がない代わりに熱心に勉強会を開き、一門以外の落語会の楽屋にも通って勉強を続けた。昨年は「鼓ケ滝」でNHKの新人演芸大賞も受けた。

 入門して8年での真打ち昇進は、他の一門の同期に比べて数年早い。落語の世界ではこれは単純に恵まれているとも言い難い。「同期の二つ目はまだ落語の賞レースにも参加できるし、じっくり勉強もできる。僕は早々と一人で放り出されるわけで、厳しいことはわかっている。お披露目の間にどれだけ自分をアピールできるかが大事だと思います」

 披露興行は10月1、2日の横浜・にぎわい座の昼席と同1日〜10日の東京・両国寄席夜席から。「三枚起請」「柳田格之進」などのネタを準備している。口上には一門では兄弟子にあたる実父の三遊亭好楽や立川志の輔ら、多彩な顔ぶれが出る。年内には大阪・天満天神繁昌亭での披露興行も予定している。(篠崎弘)

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