デビュー35周年の今もアイドル時代の輝きを保つ、浅香唯さん(50)の取り組む「腸活」について聞くシリーズの2回目。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大により、どうしても家の中で過ごす時間が増えてしまう中で、浅香さんが大腸を意識しながら、どのように体や心のバランスを整えているのかについてお聞きしました。
◇
便秘はしない私ですが、毎日のお通じには気を配るようにしています。というのも、便通の具合は、その時々の体調を表していると感じているからです。
自分の経験に照らせば、体調がとても良い時はスッキリ快便だし、体調が悪い時っていうのは、出ないことはないけれど、なにかスッキリしない感じがある。ある意味、とっても分かりやすい体調のバロメーターだと思うのです。
お通じは体調のバロメーター
すっきりしない、体調が優れない原因は、食生活の乱れもさることながら、睡眠不足だったり、ストレスがたまっていたり、運動不足だったり。私は、積極的にスポーツをするタイプではありませんが、やはりしっかり体を動かした時って、すごく体調もよく、お通じにも反映されてる実感がありますね。やはり、心も、体も、腸も、ちゃんとみんなつながっているんだなって。
昨年、早見優さんや松本伊代さんとご一緒した番組で、お医者様で腸がご専門の松井輝明先生(帝京平成大教授)に教えていただいたことは、まさしくそういう話だったのですけど、あの時出演させていただいて、腸や健康に対する意識が変わりましたね。
意識変え体動かし 運動量アップ
今日は、一日何歩歩いただろうといったことを気にするようになってからは、忙しい時でも、運動につながるような体の動かし方を意識してやっています。特に今は、コロナウイルス対策のために外出を控え、家にいることが多いじゃないですか。絶対的な運動量は減っていると思うんですけど、ちょっとした家事の中でも、意識して体を動かすことにしているんです。
例えば、階段を上がるにしても、よいしょと上がるのではなく、努めてサササと上がる。どうせ動くのなら、テキパキ動いた方が運動になると思って。洗濯物を干すときは、つま先立ちにしてみるとか。リビングの床を拭くのも、モップを使うんじゃなく、かがんで手で拭くとか。主婦のみなさんは、家事の中では無意識に結構動いているから、ちょっと意識を変えるだけで、運動量はかなり増やせるんじゃないかと思います。
松井先生のお話では、脳と大腸はつながっていて、お互いに影響し合っているということですから、イライラやストレスも、大腸にはよくないってことですよね。
最近、「巣ごもり便秘」という言葉を聞きました。コロナで巣ごもり状態が続くことで、つい便秘になっちゃうっていうのは、あり得ますよね。
家に閉じこもっていると、気持ち的にピリピリしてきちゃうことがあるから、「今、私トゲトゲしていないかな?」って、気になってしまうことがあります。
イライラ時の対処法を決めておく
元々、我が家は家族の仲が良い方だと思っているのですが、だからこそ「ずっと家で顔を合わせているのだから、いやなことがあったら、いやって言おうね」とか、そういうルールを最初に決めたんです。
人間、誰のせいでもないのにイライラしちゃう時があるじゃないですか。だから、そうなっちゃった時の対処法を、あらかじめ決めておくことが大事だと思うのです。私の場合、イライラしてると思った時は、家の中でも一人になる時間を作って「ごめんね。今、少しイライラしてるみたいで、一人になるからちょっとだけ話しかけないでね」と。
娘に対して強い口調になりそうな時は、「はっ」と気付いて深呼吸をしてみる。それでも落ち着けない時には、「ちょっと待って。今は少し話すのをやめるね」って具合に、クールダウンを図るんです。
昔、独身だったころは、アイドルの仕事が大変でストレスがたまっても、家に帰れば1人なので発散できた。「1人でいる時間も大切だな」って、若いころに学んだのです。でも今は、帰宅すれば家族がいて、家で1人になるわけにはいきませんよね。だから、イライラした時は、「ごめんね」って。「あなたのそばにはいるけれど、1人で自分の心を整える時間を少しちょうだい」って、我慢しないで言うことしにているんです。
あと、「こうしなきゃ」とか、「こうあるべき」といった考え方は私的にはすごいプレッシャーなのです。「この通りにやらないと効果が出ない」とかって考えると、とたんにおっくうになっちゃう性格なので、何事も、できる範囲で楽しみながらやることをモットーにしています。
頑張り過ぎず、笑える範囲で
例えば、家でスクワットとかやる場合でも、決して頑張りすぎない。笑ってやれる範囲でしか、やらないことにしています。
そうだ。笑うということについては、常に意識してやっていますね。毎日、寝る前には今日はどれぐらい笑えたかを思い返すことにしているのです。やっぱり、「今日はあまり笑えなかったなぁ」という日もあって、そういう日は反省して、翌日には普段の倍は笑おうと考えているんですよ。(談)
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